おうち英語ノウハウ

おうち英語の成功って何?家庭で本物の英語力をつけよう

突然ですが、おうち英語の成功って何だと思いますか?

ペラペラになること、英検を取得すること、テストで良い点数を取ること…

おうち英語の成功は、家庭によってさまざまですよね。

この記事では、おうち英語9年目のわが家が考える「成功例」や「失敗例」、またわが家でおうち英語の成功を実感した例をご紹介していきます。

おうち英語を成功させたい

おうち英語でバイリンガルを目指したい

という親御さんは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。



おうち英語の「成功」とは

おうち英語の成功は数値や称号で判断できるものではないので、なかなか見えづらいですよね。

試験に合格したり、テストの点数が良かったりすれば英語力は判断できます。

しかしおうち英語は英語コミュニケーション力を育てる"英語育児"なので、数値化される目標を目指しているご家庭ばかりではないでしょう。

 

カナダへの留学経験のあるわたしが、海外生活を経て考えるようになったおうち英語の成功は、次のようなことです。

  • 英語を特別視しない(好きになる必要はない)
  • 英語と日本語を同等に扱う
  • 言いたいことが英語が出てくる
  • 失敗を気にせず英語を使う

留学当初は「英語力上げるぞ~!」「ペラペラになるぞ~!」と意気込んでいました。

しかしカナダ生活の中で学んだのは、英語力よりももっともっと大事なことでした。

言語が違う人を思いやり、理解し受け入れ、言葉の壁を取り壊していくメンタルを培うこと。

ペグ
「英語を話せる人になる」って、単にペラペラになれば良いだけではないんだ…と衝撃を受けた記憶があります

そんなわけで、わが家のおうち英語の成功は英語を自分の言葉にすることを、成功の目安としています。

 

英語を自分の言葉にするまでに、わが家では以下のステップを踏んできました。

  1. 英語が流れる環境に慣れる
  2. 英語を特別視しない
  3. 英語を日本語と同じように使う

1つずつ振り返りながら、掘り下げていきたいと思います。

 

英語が流れる環境に慣れる

まず、英語を自分の言葉にするための基本中の基本は、英語が流れる環境に慣れることです。

いつまでも英語=外国語という位置づけだと、自分の言葉にすることはできません。

日本では英語が使われる機会が少なく、英語がよくわからないまま大人になる人が多くいますね。

英語が流れる環境に慣れないことには、耳が慣れることも話せるようになることも、程遠くなってしまいます。

数年後、数十年後に英語が自分の言葉になるように、幼児期のうちから英語が流れる環境に慣れることが大切です。

わが家では、子どもが0歳の頃から英語のかけ流しをしてきました。

BGMのように英語を流しておくことは、子どもにとって膨大な英語のインプットになりました。

英語のかけ流しについては、こちらの記事で詳しくお話しています。

英語かけ流しでバイリンガルを目指そう!やり方や効果も解説

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特に乳幼児のお子さんを持つ親御さんで、かけ流しに興味があれば、ぜひ見てみてくださいね。

 

英語を特別視しない

英語を自分の言葉にするためには、英語を特別視しないことが大切です。

よく「子どもに英語を好きにさせる」とか「英語は楽しい」という謳い文句を見聞きしますが、英語を自分の言葉にするためには不要なことだと思います。

英語は日本語と同じくただの言葉なので、好きになったり楽しんだりするのが難しいこともあるからです。

大人になって「英語を学ぶのが楽しい」「理解できるって楽しい」と気づける素晴らしさはあります。

しかし、子どもに対して英語を好きになることや楽しむことを推奨しても、いまいち理解できないと思うんです。

 

かわりにわたしが心がけているのは、英語を特別視しないようにすることです。

 

英語は日本語と同じ言葉であり、コミュニケーションである。

それを、日々の英語環境を通して子どもたちに伝える努力をしてきました。

具体的に意識したのは、次のことです。

  • 「英語が話せてすごい」と言わない
  • 英語も日本語もどちらも大切だと伝える
  • 英語を話すメリットはあくまで「便利だから」と伝える

「英語を話せるように」「これからの時代は英語だから」と英語を神格化することがないよう心がけてきました。

英語はあくまでコミュニケーションツールであり、理解できるといろんな人と会話が楽しめるので「便利だ」と伝えています。

日本に生まれた子どもが日本語を好きにはならないように、英語を好きになる必要は特にないのです。

小さな頃から英語も日本語も聞き慣れて、今さら「おもしろい」とか「楽しい」とは思わないくらいの感覚になれると、英語を自分の言葉として使える日も近いのではないかと思います。

英語は「好きになる」のではなく「慣れる」こと!

わが家では、第1子が0歳のときから英語のかけ流しをして、上の子3歳・下の子1歳のときに語りかけを取り入れました。

英語だけを特別視せず、日本語と同じように扱いながらおうち英語をしてきたことで、子どもたちは英語を「ただの言葉」だと思うようになりました。

母親であるわたしやオンラインの先生には英語を話し、学校や友達など英語が伝わらない相手には日本語を話す。

そんな自然な使い分けができるようになったのも、英語と日本語に差がなく対等に扱っているからだと思っています。

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英語を日本語と同じように使う

英語の環境に慣れ、英語を特別視しないことを意識すると、子どもは英語を日本語と同じように使い始めました。

使う相手が違ったり、それぞれの言語で見るコンテンツが違うだけ。

わたしやオンラインの先生に話すときは英語を使い、学校では日本語を使う。

PJ MasksやMaisy Mouseなど海外コンテンツを見るときは英語で見て、ドラえもんやポケモンは日本語で見る。

時と場合によって英語と日本語を使い分けながら、同じように扱えるようになりました。

この頃から、子どもたちは英語も日本語も少しずつ「自分の言葉」として習得し始めたように思います。

 

わたしが考える「英語を自分の言葉にする」とは、言いたいことや思っていることが自然と口から出てくる状態です。

覚えたフレーズをそのまま発するのではなく、自分の思いや考えを頭で整理し、自分で言葉を組み立てて口から出てくること。

それができることで、英語が自分の言葉になったと初めて言えると思います。

英語も日本語も何の気なしに使うようになった子どもたちを見て、おうち英語の成功を実感しました。



おうち英語の「失敗」とは

では、逆におうち英語の失敗とはどういうケースなのでしょうか?

  • 英語力が上がらなかったこと?
  • 発音が完璧じゃないこと?
  • 英検に合格できなかったこと?

そんなことは一切関係ないと思います。

おうち英語の失敗って実はもっともっと根深く、怖いところにあります。

わが家が考えるおうち英語の失敗は、以下のことです。

  • 英語が特別なままになってしまう
  • 英語を嫌いになってしまう
  • 英語以外の科目が苦手になってしまう

1つずつ、詳しく解説していきます。

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英語が特別なままになってしまう

おうち英語の失敗とは、英語が特別なままになってしまうことです。

おうち英語の成功例の1つとして「英語を特別視しない」というポイントをお伝えしました。

その逆で、英語をいつまでも特別視してしまう状態は、おうち英語として避けたいことの1つだと考えています。

前述したように、よくある「英語を好きになろう!」「英語を楽しもう」という謳い文句。

これらは全部、英語を特別扱いしているものだと個人的に思っています。

大人が英語を学ぶには、英語を楽しいと思う気持ちも大切かもしれませんが、乳幼児のおうち英語に「英語を好きになること」は重要ではないからです。

そのためわが家では、英語を学ぶのではなく英語で遊ぶというイメージで、英語が最終目的にならないよう心がけてきました。

英語が特別なままになってしまうと、子どもの価値観はそこから外に出ることができません。

「英語が話せてすごい」「英語が話せる人のほうが優れている」という、偏った価値観を持ったまま成長してしまうかもしれませんよね。

ペグ
せっかくおうち英語をするなら、グローバルな価値観も育んであげたい!

英語を特別視しない価値観こそ、おうち英語をする基礎であり、また大切なマインドセットなのではないかと思います。

 

英語を嫌いになってしまう

おうち英語の失敗とは、英語を嫌いになってしまうことです。

親御さんが意気込みすぎてしまったり、高い目標を掲げてしまったりすると、よく起きる英語嫌い

英語嫌いを招いてしまう原因として挙げられるのが、以下のことです。

  • 英語を強制する
  • 「英語で言ってみて」と言う
  • コミュニケーションの前に勉強させる

おうち英語は英語を強制する必要もなければ、ことあるごとに「英語で何て言う?」と知識を試すようなことを言う必要もありません。

そして、コミュニケーションがとれるようになる前にお勉強をさせる必要もないんです。

たとえばこういう取り組みで、自然に英語を散りばめることがポイントになりますよ。

乳幼児期から少しずつ始めることで、子どもにとっては英語と日本語が飛び交う言語環境が"当たり前"になります。

強制する必要がなくなり、英語嫌いを防ぐこともできますよ。

英語の動画やアプリ・ゲームなど、強制せずに英語を楽しめるコンテンツを活用してくださいね!

 

英語以外の科目が苦手になってしまう

おうち英語の失敗とは、英語以外の科目が苦手になってしまうことです。

実は、おうち英語の意外な落とし穴でもあるこの問題点。

英語にばかり集中して、日本語力が身につかないというケースです。

英語を流暢に話せたり読み書きができたりしても、日本語の文章読解が苦手になってしまう可能性があるのです。

算数の文章問題が解けなかったり、社会科で歴史や時事問題の説明が理解できなかったり…

日本の公教育を受ける子どもにとっては、致命的な問題ともいえるでしょう。

おうち英語ママ
でもそれって逆に言えば、英語優位ってことだよね?むしろメリットな気がする
ペグ
ところがどっこい!そういうわけでもないんです

英語は得意だけど日本語が苦手。

それを「ステータス」のようにしている人を時々見かけます。

しかし、日本にいて「英語優位で日本語が苦手」というのは、決して自慢できることではありません。

なぜならその人たちは、日本人の中では英語ができるほうかもしれないけれども、世界に出れば中の下くらいだからです。

英語が得意でも、世界レベルで見ればそれだけでは何の強みにもなりません。

おうち英語ママ
英語が話せるだけで「スゴい!」となるのは、英語力の低い日本ならではの基準なんだね
ペグ
残念ながら、日本を1歩出れば「英語が話せる」だけでは通用しないんです

英語だけできて、日本語の読解力がないという状態は、ほぼメリットがないと思って良いでしょう。

そんな中途半端な状態になるくらいなら、英語力はそこそこでも、日本語力をきちんとつけたほうが将来のためになりますよね。

 

第2言語が母国語のレベルを超えることはないといわれています。

海外に永住する予定でもない限りは、英語と同じように日本語力もつけていかなければなりません。

そうなると、気になるのが「それではそもそも英語なんてやらないほうが良いのでは…?」という点ですよね。

おうち英語ママ
早期英語教育に反対する人がいる理由が、なんとなく分かるような…
おうち英語ママ
そんなリスクがあるなら、やっぱり幼少期から英語をやらないほうが良いのかな

そんな不安を抱える親御さんも、ご安心ください。

おうち英語をしている程度のことで、日本語の発達に影響があるとは考えにくいとされています。

まず、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 日本語の本・テレビ・会話など日本語を過剰に禁じていませんか?
  • 年齢相応の教育(ひらがななど)をさせず英語ばかりさせていませんか?
  • 子どもが日本語や国語を学ぶ機会を奪っていませんか?

上記に1つでも当てはまるものがあれば、黄色信号!

ですが、ほとんどのおうち英語家庭がそこまで厳しくはしていないと思います。

それならば、日本語の発達に影響を及ぼすことはほとんどないでしょう。

なぜなら、世界各国のバイリンガルキッズたちもそのような言語環境で育っているからです。



わが家のおうち英語が成功したワケ

それでは、わが家のおうち英語について振り返りながらお話してみたいと思います。

わが家は、第1子が赤ちゃんの頃からかけ流しだけしていました。

本当は赤ちゃんの頃から語りかけや英語の読み聞かせをしたかったのですが、正直に言うと初めての育児でそれどころではありませんでした。

ペグ
毎日子どもを生かすことで精いっぱいで…英語教育までこなせませんでした(笑)

第2子が生まれる頃には、2人目ということもあり少しずつ育児に余裕が出てきて、おうち英語を本格化することに。

上の子3歳(幼稚園入園直後)と下の子1歳(言葉まだ)のときに、語りかけや読み聞かせなどを始めました。

現在2人とも小学生ですが、英語も日本語も使いこなすバイリンガルに育っています。

 

そんなわが家で行ってきたおうち英語の中から「これをしたから成功した」と自負できるものをピックアップしてみたいと思います。

 

幼児期におうち英語を始めた

わが家のおうち英語が成功している理由は、幼児期に始めたことです。

幼児期の子どもはスポンジのように吸収したり、遊びながら学べたりするので、あらゆる習いごとや教育を始めるのに最適ですよね。

英語教育では特にその効果を感じやすく、幼児期から始めるのと大きくなってから始めるのでは大きく差が開きます。

幼児期におうち英語を始めたことで成功したと感じる理由は、以下の通りです。

  • 3歳まで自宅保育で時間があった
  • 英語も日本語もわからないうちに同時進行できた
  • 友達や幼稚園の影響がほとんどなかった

わが家は幼稚園だったので、3歳で入園するまでは自宅保育でした。

24時間の自宅保育はしんどいこともありますが、おうち英語をするにはこれ以上ない最適環境だと思います。

なにせ時間が余るほどある!

朝起きてから夜寝るまで、好きなだけおうち英語ができました。

わが家では上の子3歳、下の子1歳スタートでしたが、たった2歳差でも下の子の成長スピードは桁違いでした。

 

子どもが小学校に入学すると実感しますが、幼稚園・小学校と進むにつれて時間はどんどんなくなっていきます。

子どもは子ども社会で生きるようになり、友達を優先したり、また習いごとで忙しくなったりします。

ペグ
小学校に入ると英語拒否が始まるパターンもあるので、おうち英語に使える時間は少なくなる一方。

幼児期のたっぷり時間があるうちにおうち英語を始めることで、英語の習慣化がしやすくなります。

その頃から家庭内の環境が英語だったので、小学校に入学しても違和感なく継続できました。

幼児期におうち英語を始めるメリットは、想像以上に多かったですよ。

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「娯楽は英語」というルールにした

わが家のおうち英語が成功している理由は「娯楽は英語」というルールにしたことです。

わが家では第1子が0歳の頃からかけ流しを行っていましたが、その流れで「音楽を聴いたりYoutubeを見たりするのはすべて英語」というルールにしました。

ほかに厳格なルールを設けていないわが家で唯一、これだけは英語でやると決めていたことです。

子どもが幼児期になり、アプリやゲームで遊ぶようになってからも、すべて英語で遊ばせていました。

娯楽を英語にするというルールは一見やりすぎのように聞こえるかもしれませんが、英語を習得するためにはむしろマストだったと感じています。

 

また、DVDやYoutube、ゲームなどって本来、なくても生きていけるものですよね。

なくても生きていけるものを英語にすることで、育児に直接的な影響があるとは思えませんでしたし、実際弊害はありませんでした。

 

わが家が見せていた英語YoutubeやDVD、また遊ばせていた英語アプリは、以下の記事でご紹介しています。

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もちろん、子どもが見たいテレビ番組を自由に見せる方法も良いでしょう。

しかし、おうち英語という観点から見ると、Youtubeやテレビなどの娯楽を英語で見る習慣をつけることは、のちのちの英語力が育つ丈夫な土台となります。

小学生からそれを始めても、すでに日本語が流暢なので「英語やめて!」といわれる可能性がありますよね。

そのため、幼児期から「娯楽は英語」というルールにしてしまうのが効果的だと思います。

ペグ
幼稚園に入ると、自然とポケモンやプリキュアを見たいと言い出すときが来ると思います。それまでは英語のコンテンツで、リスニングの土台を作っておいてあげましょう!

娯楽を英語にするというルールで幼児期を過ごしたことで、次のようなメリットがありました。

  • 英語が「勉強」ではなく「娯楽」になる
  • 英語コンテンツを英語のまま理解できる
  • 膨大なインプット題材になるのでアウトプットが促される

上記のメリットのおかげで、子どもたちには多くのお気に入り英語コンテンツができました。

日本のアニメは馴染みがありませんが、小学生になっても特に支障は感じていません。

むすこ氏
みんなアニメより好きなYoutubeを見てるから、話についていけないということもないよ

バイリンガル教育が進んでいる欧州諸国では、会話は母国語で行い、アニメや映画を英語で見せるという方法がメジャーです。

せっかく乳幼児期に見せるなら、わざわざ日本の作品だけを選ぶ必要はないですよね。

まだ英語も日本語も分からない年齢で、英語コンテンツを当たり前にすることも、おうち英語成功の秘訣だと感じました。

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英語と日本語と同時進行で進めた

わが家のおうち英語が成功している理由は、日本語と同時進行で進めたことです。

0歳からかけ流しを行い、上の子3歳、下の子1歳で本格化したおうち英語。

上の子は言葉が遅かったので、3歳スタートでちょうどよかったと感じています。

ペグ
下の子は1歳で始めたからか、初めて話した言葉も英語でした

英語と日本語を同時進行で進めることは、親子にとって負担やストレスの少ない方法です。

同時に双方の言葉を習得していくことで、どちらが簡単、どちらが嫌だという"ギャップ"が生まれづらくなるからです。

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【2,000時間の壁】を1年でクリアした

わが家のおうち英語が成功している理由は、2,000時間の壁を1年でクリアしたことです。

2,000時間という時間は、日本人が英語を習得するために必要な時間のことを差します。

2,000時間といっても、あまりピンと来ないかもしれませんね。

実は、わたしたちが小学校から高校までに履修した英語の授業を合計しても、1,000時間に満たない程度だといわれています。

おうち英語ママ
みっちり英語をやらされた記憶があるけど、2,000時間の半分にも到達していなかったんだ…

わたしたちは、英語に触れる時間が圧倒的に足りていないんです。

小中高と長い期間をかけて英語を学んでいるにもかかわらず、日本人が英語を話せないのはそういう理由があるんですね。

英語と日本語は、世界でもっともかけ離れた言語だといわれています。

そのため、2,000時間という膨大な時間を英語に充てない限り、習得することは難しいのです。

 

小中高でたった1,000時間にも満たないとなると、残りの1,000時間強はどうすればよいのでしょうか?

そう、それをおうち英語で補うのです。

わが家のおうち英語では、自宅保育のほとんどを英語で過ごしていました。

そのため、仮に1日8時間英語で過ごしていたとして…

8時間/日×週6日=48時間/週、48×4週間=1ヶ月192時間

それが12ヶ月続けば、なんと1年で2,000時間をクリアしたという計算になります。

ペグ
小中高でクリアできない2,000時間も、幼児期ならこんなに短縮できちゃうんです!

1年で2,000時間もの英語に触れてきた子どもは、ペラペラまではいかなくとも、確実に英語力の土台ができあがります。

そこから中級レベル、上級レベルにステップアップするのがスムーズになるのです。

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英語を話す目的を伝えてきた

わが家のおうち英語が成功している理由は、英語を話す目的を伝えてきたことです。

わが家ではよく、子どもたちに「どうして英語を話す必要があるのか」を話す機会を設けてきました。

たとえば、以下のようなことです。

  • オンライン英会話の先生が住んでいる国に遊びに行ける
  • アフリカで野生動物を見れる
  • インドでお寿司やさんを開ける
  • アメリカに行けばBlippiに会える(※人気の英語Youtuber)
  • お母さんが住んでたカナダの町に行ける

こんなふうに"英語を話すことで将来楽しいことがある"というシンプルな情報を伝えてあげると、子どもたちもワクワクしながら聞いてくれました。

同時に「日本語は日本でしか話されていないから、日本を出ていろんな国に行きたければ、英語を話す必要がある」という現実的な話もしました。

ペグ
子ども相手なので難しいですが、英語を話す意味や理由を、ワクワクする未来を話し合いながら伝えることで、それもまた良い時間になりました

また、国が英語教育を推進しているフィリピンでは、子どもにこんなふうに伝えているそうですよ。

  • 英語が分かれば良い仕事に就けてお金持ちになれる
  • 家族に裕福な暮らしをさせてあげられる
  • 大きな家や高いマンションに住める
  • 我が国フィリピン発の会社が世界中にできる
  • フィリピンがお金持ちの国になる

子どもにも伝わりやすい「お金持ち」「家族に良い暮らし」「大きな家」というキーワードを使っていますね。

むすこ氏
こんなこと言われたら「じゃあ英語頑張る!」と思えるね

子どもに何かを伝えるには、極限まで噛み砕いて分かりやすい表現をするのがベストですよね。

逆に、大人の価値観で次のような伝え方をしても、子どもには響きにくいといわれていますよ。

  • これからの時代は英語だから
  • 将来海外で活躍してほしいから
  • 良い大学や会社に入れるから

子どもに対して、なぜ英語が必要なのかを理解してもらうことも、おうち英語を長く続けていく秘訣です。

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おうち英語「成功」のコツとは

おうち英語を成功させるコツは、今すぐに意識できるポイントばかりです。

おうち英語は短期集中ではなく長期戦なので、子どもが大きくなったとき「親がおうち英語していてくれてよかった」と思ってくれたら嬉しいですよね。

おうち英語に成功すれば、お金がかかると思われがちな英語教育を家庭で始められる上に、バイリンガル街道も夢ではありません。

以下のポイントを意識して、おうち英語を成功に近づけましょう!

  • 1日30分でも続けること
  • 英語と日本語を同じように扱うこと
  • 習慣化すること

以下にて詳しく解説していきます。

 

1日30分でも続けること

おうち英語を成功させるコツは、1日30分でも続けることです。

最初は1日10分からでも良いですし、どのように時間を使えばよいか分からなければ、英語Youtubeを見せることから始めても良いでしょう。

それぞれの家庭で無理のない範囲でスタートし、少しずつステップアップしていくイメージです。

Youtubeからスタートして、英語絵本を手に取ってみたり、英語の発語で遊んでみたりするうちに、いつの間にかアウトプットが出てくるでしょう。

ペグ
いきなり英語を使い始めたり、英語絵本を読み聞かせしたり、難しいことをする必要はないですよ

おうち英語は親の気力や神経を使うので、親御さんが無理をしないことが継続の秘訣です。

おうち英語がしんどいと感じるときは、英語Youtubeを見せるだけの日があっても大丈夫。

英語Youtubeや英語アプリなどの娯楽が日常化されれば、子どもが勝手に英語で遊んでくれるようになるかもしれません。

 

「毎日何をすればいいか考えるのが面倒…」

という場合には、週や日ごとにテーマを決める方法がおすすめです。

\ 例えばこんな感じ!/

月曜日 英語で色探しをする 散歩や公園遊びで色を見つけて
英語で言う遊びをする
火曜日 動物の英語を学ぶ 動物の英語系Youtubeを見る
動物の鳴き声を英語で言う遊びをする
水曜日 英語で掃除をする 「ふきふき」「ゴシゴシ」などの擬音語を
英語で言いながら一緒に掃除をする
木曜日 英語で買い物をする 買い物メモを英語で書いて
一緒に買い物に行く
金曜日 英語の絵本を1冊読む 親子で1冊の英語絵本を読む

こんなふうに、あらかじめ予定を立てておくだけで「今日は何しようかな」と考える手間が省けて、おうち英語が楽になりますよ。

上記の表を見てもらうと分かるように、これらは週に1度英語を習うだけで網羅できるものではありません。

自宅で毎日英語に触れる「おうち英語」だからこそ叶う取り組みなんです。

1日30分でも英語に触れる時間を作ることで、おうち英語を成功に近づけることができます。

 

英語と日本語を同じように扱うこと

おうち英語を成功させるコツは、英語と日本語を同じように扱うことです。

英語は日本語と同じコミュニケーションツールなので、英語だけを特別に扱うことは望ましくないでしょう。

おうち英語ママ
英語を特別扱いするってどういうこと?

たとえば、おうち英語をしている子どもに「英語しゃべってみて」「〇〇を英語で言ってみて」と言っていませんか?

一見、英語を話せる子どもを褒めているように聞こえるかもしれませんが、これはただ英語を話す人が物珍しく見えているだけです。

事あるごとに「英語、英語」と言われていたら、子どもも違和感を感じ始めるでしょう。

言葉を話しているだけなのに、どうして注目されるんだろう

英語を話しているときだけ、みんなから違う目で見られて恥ずかしい

子どもがこんなふうに感じるようになると、それが少しずつ英語への抵抗感につながってしまうことがあります。

ペグ
小学校に入ると、周囲から「英語話せるんだ~」と茶化されるようになり、そこから英語嫌いが発動することも…
おうち英語ママ
英語を特別視する雰囲気を、家庭で感じさせてしまうのはNGなんだね

これからのグローバル社会に向けては、日本語も英語も同等に扱える価値観を持つことが大事ですよね。

英語が上手だと褒めたいときは「お話が上手だね!」という表現にすると良いでしょう。

「英語だからすごい」というズレた価値観を植え付けず「英語でも日本語でもお話が上手だからすごい」という思いが伝わると、子どもも言語に対して優劣をつけなくなるでしょう。


また、英語と日本語を同等に扱うということは、英語と同じだけ日本語も学ばなければいけないということです。

小学1年生までにはひらがなやカタカナを学び始めるなど、年齢相応の教育を与えられるのが理想的です。

公教育をきちんと受けさせた上で、それ以外の時間をおうち英語に充てると良いでしょう。

学校の宿題もさせず「そんなことより英語をやろう」となってしまっては、日本語力が発達しないまま学年だけが進んでしまい、結局子ども本人が苦労することになります。

ペグ
英語も日本語も使いこなせない【セミリンガル】になってしまいます

英語も日本語も同じコミュニケーションツールとして、どちらの力も大切に育んでいきましょう。

 

習慣化すること

おうち英語を成功させるコツは、英語を習慣化することです。

英語を好きになったり楽しんだりするよりも、単純に習慣化するほうが効果的な場合があります。

そもそも英語はただの言葉なので、大人が「英語は楽しいよ」「英語を好きになろう」と誘ったところで、子どもにそう思わせるのは難しいことです。

特に乳幼児期は、おうち英語をすることで自然と英語が習慣化され、子どもは英語に抵抗感を抱かなくなります。

習慣化されれば、英語習得に必要と言われる2,000時間のインプットを実現しやすくもなりますね。

以下の方法を使って英語を習慣化するのも、おうち英語成功の秘訣です。

たとえばお絵描きが好きなら、英語のお絵描きチャンネルを見ながら英語「で」楽しんでみませんか?

英語「を」学ぶのではなく、あくまで目的はお絵描きです。

お絵描きを、英語でするだけ。

趣味を英語で楽しめるようになれば、英語の日常化は叶っているようなものですよ。


2,000時間のインプットが必要だと聞くと、気が遠くなってしまうかもしれません。

しかし乳幼児期におうち英語を始めれば、2,000時間はあっという間なんです。

ペグ
たとえば、0歳から1日2時間のかけ流しをすれば、3歳で2,000時間のインプットが完了するという計算に!

かけ流しだけでなく英語で遊んだり、一緒に英語絵本を読んだりすれば、より速いスピードで2,000時間を達成できますよ。

おうち英語ママ
3歳くらいで英語の発語が出ている子は、それだけ膨大なインプットをしているということなんだね!

英語を好きになり、自らすすんで勉強してくれれば親も楽ですよね。

でも、好きにさせるよう仕向けたところで、本当にそうなる子どもはほんの一握りです。

親御さんの中には「英語が嫌い」という人もいるかと思いますが、英語なんてただの言葉ですから、つまらなくて当たり前ですよね

なので、子どもを英語好きにさせるために奮闘するより、習慣化するほうが手っ取り早いこともあるんです。



まとめ:おうち英語の「成功」は意外とシンプル

おうち英語の成功は、英検に合格するとか流暢になるとか、外から見える「形」では判断できないことが分かりましたね。

英語はただの言葉です。

まわりから見て「あの子は英語が上手」と評価される必要性はなく、どれだけ英語を使いこなせるようになるかがポイントになります。

逆に言えば、英語を自分の言葉にし、怖がらずにコミュニケーションを楽しめるようになれば、まわりからの評価も伴ってくるでしょう。

内側から来る自信が、外側から見た印象や評価に直結するといっても過言ではありません。

子どもが英語に抵抗感なく、自然に使えるように環境を整えてあげれば、きっと立派なバイリンガルに成長することでしょう!

この記事でご紹介したおうち英語成功のコツを、ぜひみなさんのおうち英語にも取り入れてみてくださいね。


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ペグ

2人のバイリンガルキッズを育てている、Webライター兼ブロガーです。 英語好きが高じて、自宅をインターナショナルスクールみたいにしちゃおう!というぶっ飛んだ【おうち英語】を始めました。英語が苦手なパパママでも気軽にトライできる、そんなおうち英語情報のリサーチと研究が趣味。気軽にコメント、メッセージいただけると喜びます~♥

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