子供の頃英語を話せたけど、忘れてしまった
帰国子女だけど、英語を話せなくなってしまった
このようなケースがよく見受けられます。
子供の頃に身につけた英語を忘れるのは、珍しいことではありません。
子供は、英語を習得してもあっという間に忘れてしまうからです。
また忘れるのではなく、本人が意図的に英語から離れようとするケースもあります。
子供の頃に習得した英語を忘れないためには、どうすればよいのでしょうか。
英語が消失するメカニズムや、家庭でできる英語継続方法についてご紹介します。
この記事のまとめ
- 子供はなぜ英語を忘れるのか?
- 子供の英語力を維持するためにできることは?
- 子供の英語力を維持するためのオススメ教材
※本ページはプロモーションが含まれています
Contents
子供の頃に話せた英語を忘れる理由
子供の頃、英会話教室に通っていたり海外経験があったりして、英語を話せるようになる人は多くいるでしょう。
子供ならではの適応力や吸収力で、あっという間にペラペラ話せるようになっても、大人になると全部忘れてしまう。
これは一体、どういう原理なのでしょうか?
大きく分けると、以下の4つの理由が有力です。
- 継続して使わないから
- 英語に抵抗感が芽生えるから
- 同年代の仲間との共通言語が違うから
- 英語を忘れていく喪失感を紛らわしたいから
この4つの理由が原因で、英語が不要な言語として脳に処理され、記憶ごと消失するといわれています。
一度消失した英語を学び直すことはできますが、本人の意欲がなければ難しいでしょう。
そして、再びネイティブレベルに引き上げるのは至難の業とされています。
では、どうして子供の頃に身につけた英語を忘れてしまうのか、原因を掘り下げてみましょう
子供の英語力を維持したいと願う親御さん必見です!
継続して使わないから
子供が英語を忘れる理由は、継続して使わないからです。
英語はコミュニケーションツールで、ただの「言葉」に過ぎません。
生活や経験を通して身体に染みついた英語は、使い続けなければ錆びていきます。
海外在住歴が長い人は、母国語さえもスッと出てこなくなることがあるくらい、言語は使わないと消失するものなんです。
たとえば、TWICEのモモさんが日本語を忘れてしまうシーンがよくみられます。
RT bigbang_52388: RT peach9ueen: 咄嗟のリアクションは日本のリアクションが出るけど、コメントは日本語が出てこないモモちゃんwwwそんな所も可愛いです😇(盲目)#私が모모を好きな理由 pic.twitter.com/fwam52500c
— ᴅevon (@pvrwira) February 15, 2016
TWICEにはサナさんとミナさんという日本人メンバーがいますので、モモさんは日常生活の中で日本語を使うことがあるでしょう。
それでも韓国生活が長く、ずっと韓国語を使って生活しているモモさんは、とっさの日本語が出てこなくなっていますね。
子供はさらに適応力が高いので、英語を使わなければ忘れるのはもっと早いでしょう。
英語は、自転車のように「一度身についたから安心」というものではありません。
常にアップデートしない限り英語力が伸び続けることはありませんし、衰えていく一方です。
子供の英語力を維持したい場合は、やめずに英語を学び続けたり、使い続けたりする工夫が必要です。
英語に抵抗感が芽生えるから
子供が英語を忘れる理由は、英語に抵抗感が芽生えるからです。
日本特有の傾向ですが、英語が流暢な子でも日本語に慣れれば慣れるほど、英語に抵抗感を感じるようになる可能性があります。
日本は英語がほぼ使われず、必要ともされず、日本語だけ分かれば生きていける国。
そして、人と足並みを合わせる特有の文化があるため、英語を話せるだけで風変わりな目でみられることがあります。
特にデリケートな性格の子供は、英語を話すだけで冷やかされたり目立ったりすると、不快感を感じるかもしれません。
自分がそのターゲットになるのを避けるために、自ら英語を遠ざけようとする可能性があります。
幼少期は英語を流暢に話せても、日本語に慣れると「日本人っぽい英語」になってしまう子もみられます。
まわりの生徒が「日本人っぽい英語」を話すため、目立たないよう同じ発音で話すようにしてしまうようです。
子供ならでは、そして「右に倣え」文化のある日本人ならではの価値観ですね。
幼少期から英語を話せることにはメリットがある一方、日本で英語力を維持するにはさまざまな環境に打ち勝つ必要があるのです。
同年代の仲間との共通言語が違うから
子供が英語を忘れる理由は、同年代の仲間との共通言語が違うからです。
子供にとって学校や友達とのコミュニティは、生きていくのに大切な場所ですよね。
友達と上手にかかわるために、空気を読んだり言葉を選んだり、対人関係を学んでいきます。
そこで必要なのが、共通のコミュニケーション方法。
要は、どの言葉を使うかです。
友達との共通言語が違うだけで人間関係構築の「障害」となる可能性があることを、親であるわたしたちは頭に入れておかなければなりません。
人は、同じアイデンティティを共有していると感じる相手を無意識に「身内」として好意的に感じる傾向があります。
相手と心理的距離が近いと感じる判断材料は、主に以下とされています。
- 話す言語
- その言語を話すときの発音
- その言語を使う流暢さ
参考:リクルートマネジメントソリューションズ
周囲の人たちと健全で良好な関係を築くために、共通言語ではない英語を排除し、日本語でコミュニケーションをとろうとするのです。
英語を忘れていく喪失感を紛らわしたいから
子供が英語を忘れる理由は、英語を忘れていく喪失感を紛らわしたいからです。
もともとの英語力が高い人ほど英語を忘れにくく、英語力が低い人ほど忘れやすいことが証明されています。
参考:帰国子女の言語習得・喪失過程(共同研究)
しかし、かつて英語を流暢に話せた人ほど、英語を忘れていくリアルな"喪失感"を感じやすいでしょう。
英語がとっさに出てこなくなったり、流暢に話せなくなったりするのを実感すると、例えようのない虚無感に襲われると思います。
そして、英語から意図的に離れようとするケースがあるそうです。
元・英語話せた人
昔はペラペラだったのにもう流暢に話せなくなってきた。今「英語を話して」と言われたら恥ずかしい
元・英語話せた人
英語はほとんど忘れてしまったのに、いつまでも「帰国子女」といわれるのが辛い。もう「英語ペラペラ」というイメージを拭い去りたい…
帰国子女は、まわりから見るととてもカッコよくて憧れの存在かもしれません。
しかし、本人たちにとっては想像以上に重圧となっていることがあるのですね。
そして、過去に英語を話せたことがコンプレックスのようになってしまうケースがあるのでしょう。
子供の頃に習得した英語を忘れた実体験
それでは、実際に英語が消失してしまったケースを紹介していきます。
英語教育は数十年前から話題に上っていたトピックのため、親御さんが熱心に英語教育をしてくれた人もいるかもしれません。
ここでご紹介するのは、以下3パターンの「英語消失事例」です。
- 英会話教室に通っていた人
- インタ―に通っていた人
- 帰国子女の人
上記のように恵まれた英語環境にいた人たちが、どのようにして英語を忘れてしまったのか見ていきましょう。
自分や知り合いに当てはまる!というケースがあるかもしれません
ケース1:英会話教室に通っていた人
子供の頃、英会話教室に通っていた人は多くいるでしょう。
わたしもその1人で、英会話教室や塾、独学など、さまざまな形で英語に触れてきました。
少しずつ英語でコミュニケーションができるようになる過程がおもしろくて、どんどんモチベーションが上がっていきました。
英会話教室に通っていたことがある人は、英会話教室をやめたことがきっかけで英語が消失してしまうケースが多く見受けられます。
それまで週1~2回定期的に英語に触れていた習慣がなくなることで、習得したはずの英語は日に日に抜け落ちてしまうのです。
英語はコミュニケーションツールであり言葉なので、やめてしまえばそれ以上伸びることはありませんし、ただただ衰えていくだけなんですね。
英語はやめたら忘れる!と覚えておきましょう
ケース2:インターに通っていた人
マジョリティではないかもしれませんが、子供の頃にインターナショナルスクールに通っていた人もいるでしょう。
インター出身の人は、大人になっても英語力を維持しているイメージがあるかもしれません。
しかし、実はインター出身だからといって全員がペラペラになれるわけでも、維持できるわけでもありません。
インター出身で英語力を維持している人は、インター卒業後も英語環境にいたり、インター以外に英語に触れていたりした可能性があります。
インターに行きながら英語力を維持するには、通っている間も卒業後も、インター時代と変わらない英語環境を用意する必要があります。
ケース3:帰国子女の人
最後は、帰国子女のケースです。
帰国子女は自然にバイリンガルになれる環境が整っているイメージがありますね。
しかし、帰国子女=完璧なバイリンガルということではなく、帰国子女ならではの言語習得の悩みがあります。
その中の1つが、日本に帰国してからの文化・習慣の違いやカルチャーショック。
特に、日本に帰国後「帰国子女」「英語が話せる人」という風変わりな目で見られることがあり、不快感を感じる子供もいます。
日本は先進国であるにもかかわらず、まだ「英語=特別」というイメージがありますよね。
帰国子女が日本に帰国してから感じやすいストレスの要因は、主に以下とされています。
- 周囲から「英語話してみてよ」と冷やかされる
- 英語を話しているだけで注目される
- 日本では日本語を使わないと仲間に入れない
参考:帰国性のミカタ
同年代の友達との共通言語を持って、円滑な関係を築いていくために「帰国子女」という立場から逃げたくなる人もいます。
日本での生活が長くなるにつれ、自然に英語が消滅していくケースもあるでしょう。
しかし帰国子女の場合、本人自ら英語を遠ざけようとするパターンも一定数あるようです。
日本語と英語だけに限ったケースではなく「使わなくなった言葉を忘れていく」という現象は、世界中で起きています。
実は、私の祖母もそうでした。 彼女はフランスで生まれ、生まれてから5年間はフランス語だけで生活していました。 6歳のとき、彼女はアメリカ合衆国に移住した。 母語がフランス語であるにもかかわらず、アメリカに移ってからは、フランス語で活動できるような頭脳があるわけがない。そこでは誰もフランス語を話していなかった。 フランス語は彼女の第一言語だった。 彼女は完全にそれを失った。 10代になる頃には、覚えていない。
参考:帰国後英語を忘れる 2023 Forgetting English After Coming Back to Japan
子供の頃に話せた英語を忘れないためには
子供の頃話せたはずの英語を忘れるのは、さまざまな環境や要因によるものです。
しかし、せっかく子供の頃に英語力を身につけたのなら、できる限り維持してあげたいですよね。
ここからは、子供の頃の英語力を忘れる現象を防ぐためのポイントを解説します。
現在子供が英語教育を受けていたり、英語が話せたりするご家庭では、役に立つ情報があるかもしれません。
日々の中でできることから始めてみて、子供の英語力をできるだけ長く維持してあげましょう!
英語環境の質や量を変えない
子供の頃に話せた英語を忘れないためには、英語環境の質や量を変えないようにしましょう。
英語は、辞めてしまうと衰えていきます。
逆を言えば、英語環境を変えなければ英語力が衰えることは考えにくいでしょう。
流暢だった英語を忘れてしまうのは、それまで安定していた英語環境がパタリとなくなってしまうからです。
英語環境がなくなったら、また新たな方法で英語環境を維持する工夫が必要です。
そんなとき、細く長く続けやすいのが「おうち英語」。
おうち英語って?
自宅で英語に触れる新しい育児のことです。
子供に英語を習わせるのではなく、親子で英語を楽しむことが推奨されています。
おうち英語についての関連記事は、こちらを参考にしてみてくださいね。
おうち英語は、習いごとよりも豊富なやり方が選べて、子供の性格や家庭の生活スタイルによって柔軟に変えられるのが魅力です。
たとえば、以下のような方法がありますよ。
自宅で用意できる英語環境
当ブログではおうち英語の方法やノウハウについて発信しているので、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
英語Youtubeはこちら
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インタ―卒業後は、同じくらいの英語環境を用意するのが難しいかもしれません。
なるべく高品質な英語の習いごとを見つけるなど、インターからさらにステップアップできる英語環境を用意しましょう。
たとえば、品質重視の英会話教室・オンライン英会話であるベルリッツキッズ。
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ベルリッツキッズの魅力は少人数のグループレッスンであることと、レッスン時間のほとんどを生徒に喋らせてくれる授業スタイル。
英会話教室のグループレッスンは、積極的な性格でないと聞き役に徹してしまいがちですよね。
ベルリッツキッズでは生徒が話す時間をめいっぱい与えてくれるので、リスニング力もスピーキング力も向上が期待できます。
ほかにはない高品質なレッスンを提供しているので、帰国子女が英語力を維持するために利用しているケースもありますよ。
通学とオンラインが選べるところもうれしいですね。
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ネイティブ英語の教材を使用する
子供の頃に話せた英語を忘れないためには、ネイティブ英語の教材を使用しましょう。
海外で使われている英語教材やオールイングリッシュの教材、母国語方式で英語を学べる教材を活用することがポイントです。
たとえばこんなネイティブ英語教材
子供の英語力を維持するためなので、初心者の子供ではないはずですよね。
そのため、初心者向けの教材ではなくネイティブ向けの教材のほうが効果的と考えられます。
それでは、おすすめのネイティブ英語教材をご紹介していきます。
ディズニー英語システム
ディズニー英語システムは、オールイングリッシュの幼児英語教材です。
フルセットを購入すれば0歳から小学生になるまでずっと使えるため、きょうだいのいるご家庭ではよりお得になります。
ディズニー英語は「子供の英語力をネイティブレベルまで引き上げたい」「英語環境を長く維持したい」という人にぴったり。
そのため、子供が英語を忘れてしまうのを避けたい人にもおすすめです。
ディズニー英語は、無料サンプルのクオリティーも高いので、気になったらぜひ取り寄せてみてくださいね。
また、ディズニー英語についてはこちらの記事でより詳しく解説しています。
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ほかにも、当ブログがおすすめする英語教材が豊富にあります。
子供が英語を忘れるのを阻止したいご家庭にも最適な教材が揃っていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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子供の英語は忘れると挽回が難しい
子供は英語を習得するのが早いですが、忘れるのも早いということを忘れてはなりません。
一度消失した英語力が簡単に復活することはなく、そのままゼロになってしまうケースもあります。
海外経験が長かったり、もともとの英語力が高かったりすれば多少の英語力が残る可能性があります。
しかし、子供の頃の英語を忘れて初心者レベルからやり直したという人も多いのが事実。
子供の頃に話せたはずの英語を忘れてしまった場合、どのように挽回すればよいのでしょうか。
まだ間に合ううちに対策すべき
子供の頃に話せた英語を忘れてしまった場合、間に合うのなら早めに対策を行いましょう。
英語を忘れていくのには、ある程度の期間があります。
「昨日まで話せた英語を今日突然話せなくなる」ということではありません。
その「忘れゆく期間」にいち早く気が付き、対策をすることが大切です。
フェーズ1:英語を日常的に話さなくなる
フェーズ2:英語で話しかけると英語で返事をする
フェーズ3:簡単な英単語が出てこなくなる
フェーズ4:英語で話しかけると日本語で返ってくる(リスニングはできるがスピーキングが衰え始めている)
フェーズ5:英語で話しかけると困るようになる(英語で話しかけられるのが嫌になってきている)
フェーズ6:英語の意味を聞けば答えられるが自発的な発語がなくなる
主に上記の過程を経て、最終的には本人が英語を話したがらなくなるというケースが多いようです。
しかし、上の例で言えばフェーズ4くらいまでは、まだ挽回が可能だと考えられます。
理由は、フェーズ4ではまだ英語耳が生きているからです。
巻き返しを試みてスピーキング力を復活させれば、英語力が復活する可能性は高いでしょう。
しかしフェーズ5になるとリスニング力が衰え始め、放置すると英語力が消失するリスクがあります。
リスニング力が生きているうちに対策を取ろう!
一部の英語力が根強く残るケースもあり
子供の頃に話せた英語を忘れてしまった場合でも、一部の英語力が根強く残るケースがあります。
たとえば、以下のケースが散見されます。
ケース1:ネイティブ英語のすべてを聞き取れなくても簡単な英語なら理解できる
ケース2:スピーキング力は低下したがリスニング力は残っている
ケース3:大人になってから再び英語学習を始めるとスムーズに理解できる
幼少期に身体で覚えた英語だからこそ、一部は下火になって残り続ける可能性もあるのですね。
特にリスニング力は残る人が多いとされており、幼少期に「英語耳」を鍛えることがどれだけ大切か考えさせられます。
英語「を」学ぶのではなく英語「で」楽しいことを
子供の頃に話せた英語を忘れてしまった場合、英語「を」学ぶのではなく英語「で」楽しいことをするようにしましょう。
英語力は一度消失してしまうと復活が難しいからこそ、焦って追い込んだりストレスを与えたりしないことが大切です。
特に英語を無理やり勉強させるのは逆効果である場合が多く、英語嫌いを招いたりコンプレックスに拍車をかけてしまったりすることも。
英語「を」学ぶのではなく、英語「で」楽しいことを始める方法をおすすめします。
英語で好きなアニメを見たり、ゲームをしたり、本を読んだりと、英語で娯楽を楽しむやり方です。
もともと英語力があった子なら、もうその準備ができているでしょう。
英語「を」一生懸命学ばせることで、英語がお勉強になってしまいます。あくまで楽しいことを英語「で」やる、という気楽な方法を選んでみましょう!
まとめ:英語は「使ってなんぼ」である!
子供の頃に習得したはずの英語を忘れるメカニズムや、忘れないための方法をご紹介しました。
今英語教育をされているご家庭では、子供が英語を忘れてしまわないために今からできることを始めておきましょう。
日本は英語が使われない国なので、英語環境を維持するのは至難の業ですよね。
しかし、英語を忘れないために習慣化したり、さまざまなコンテンツやサービスを活用したりする方法があります。
今すぐに始められることや、家庭で気軽にできることもありますので、子供の将来の英語力のために今から準備しておきましょう!
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