おうち英語で失敗したくない!よくある失敗例と成功のポイント

おうち英語は気軽に始められる英語教育の1つですが、失敗するリスクを考えるとなかなか一歩を踏み出せませんよね。

おうち英語によくある失敗例は、以下のようなものが考えられます。

わが家は、おうち英語で2人の小学生をバイリンガルに育てています。

おうち英語を始めて8年目になるわが家から、失敗しないポイントを分かりやすく解説していきます。

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おうち英語によくある失敗とその原因

おうち英語をしていると、どのような失敗が起こる可能性があるのでしょうか。

おうち英語の先輩パパママたちがぶつかってきた壁や失敗、そしてその対策について知っておくことは大切です。

この項目では、おうち英語でよくある失敗と、起こってしまった原因について解説していきます。

さまざまな失敗例を知っておき、ご自身のおうち英語に活かせるようにしましょう。

 

おうち英語の失敗例①続けているのに英語力が伸びない

おうち英語を長く続けているのに全然英語力がつかないご家庭では、おうち英語の取り組みが子どものレベルに合っているか見直してみましょう。

たとえば、乳幼児に時代劇や刑事ドラマを見せて日本語を学ばせようとはしませんよね。

ところが英語になると、それと同じようなことをしてしまう親御さんが多くいらっしゃいます。

確かに子どもは、幼い頃から特定の言語環境で育っていれば、その言語を自然に習得できる能力があります。

しかし、英語の土台すら出来上がっていない子どもにレベルの合わないコンテンツを見せても、基礎ができていないのですからその先にも進むこともできません。

適切なコンテンツを使用すれば英語力が飛躍的に伸びる年齢にもかかわらず、そのチャンスを無駄にしてしまうことにもなります。

子どもの英語力や理解力をよく見て、それに応じたコンテンツや教材を選ぶようにしましょう。

 

おうち英語の失敗例②英語漬けにしているのに話せない

家でも外でも英語漬けの環境なのに全然話せるようにならないご家庭では、英語漬けにするという極端な環境を見直してみましょう。

英語漬けにしたからといって、英語力がつくわけではないのです。

実は、英語力は母国語力に大きく比例します。

母国語である日本語をおろそかにして英語漬けの環境を与え続けてしまうと、セミリンガル（ダブルリミテッド）化のおそれが出てきます。

日本にいながら極端な英語漬け環境にすることは、このセミリンガル（ダブルリミテッド）の大きな要因になります。

どちらの言語も、年齢相応に話せないレベルで止まってしまうことも考えられるのです。

英語力をつけたいなら、日本語力も同じだけ伸ばすこと。

英語は母国語のレベルを超えることはできないということ。

それを忘れないように、どちらの言語もしっかり学んで「セミリンガル」ではなく「バイリンガル」を目指すようにしたいですね！

おうち英語の失敗例③子どもが英語嫌いになってしまった

おうち英語をがんばっていたら子どもが英語嫌いになってしまったというご家庭では、英語を強制していなかったかどうかを振り返ってみましょう。

おうち英語がきっかけで子どもが英語嫌いになってしまう原因の多くは、子どもの意欲に反して強制してしまうことにあります。

上記のように、無理やり英語を学ばせようとする方法は、英語力が伸びないどころか英語嫌いを助長してしまいます。

せっかくおうち英語をするなら、子どもには「世界中に友達を作ろう」「もっと英語を話せるようになりたい」とポジティブに考えてほしいですよね。

英語を強制してしまうことは、子どもが英語に抱くポジティブな感情を削ぎ落とし、辛いお勉強の記憶になってしまいます。

もし子どもが「英語イヤ！」と言ったら、まず理由をゆっくり聞くことから始めましょう。

そのとき「何が嫌なの？どうして嫌なの？」と問い詰めるような聞き方はせず「どうしたら英語楽しいと思えるかな？」「英語楽しくなるように、ゲームとかしてみる？」などと、前向きな提案をしてみてください。

また、子どもの英語嫌いを克服するには、親御さんも一緒に英語を学ぶという方法もあります。

意外なことに、親御さんが一緒に英語を学んでいるおうち英語家庭では、成功率も高く子どもがどんどん英語を話せるようになっていきます。

逆に、親御さんが英語に無関心だったり「パパとママは今から学んでも遅いから」と言って子どもだけが頑張らなければいけない環境だと、ほぼ100%の確率で挫折するでしょう。

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おうち英語の失敗例④途中で挫折してしまった

おうち英語を頑張っていたけど途中で挫折してしまったご家庭では、より気楽にコツコツ続けることを意識してみてください。

おうち英語は、ダイエットや育児と同じだと考えましょう。

短期間で集中しても、そのときには良い結果が出るかもしれませんが、長く続けていかなければまた元通り。

短期間で全力を出すよりも、60%くらいの力で長く続けていくことが、失敗しない秘訣なんです。

1日に何時間も英語タイムを確保する必要はありません。

まずは1日10分からでも良いので、何年も続けていくことを見据えましょう。

途中で挫折しないためには、簡単で楽な取り組みを毎日続けることが大切です。

たとえば、幼児向けの英語アプリや英語Youtubeを見ることなど、子どもが苦痛に感じない楽しい英語のアクティビティを取り入れていきましょう。

英語アプリはこちらの記事でご紹介しています。

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おうち英語の失敗例⑤他の科目が苦手になってしまった

英語を頑張りすぎて他の科目が苦手になってしまったというご家庭では、基礎科目（特に国語）に力を入れるようにしましょう。

"英語を頑張りすぎて他の科目が苦手になる"とはどういうことかというと、英語にばかり力を入れ過ぎて国語力が育っていないということです。

国語力がないと、算数や社会、理科など、ほかの科目の問題を読解することもできず、あらゆる科目に影響を及ぼします。

インターではなく公立小学校や日本の小学校に通っている（通う予定がある）ならば、英語力よりも国語力を大事にする必要がありますよ。

このような考えが多いことも事実です。

しかし、英語ができるだけでチヤホヤされるのは、日本国内だけの話。

海外に行けば英語を話すのは至って普通のことで、褒められることではないのです。

英語にだけ力を入れて、ほかの科目ができないままいざ進学・就職・海外進出をしようとしても「英語は話せるけど他にアピールポイントがない」ということになります。

まさに、井の中の蛙が大海に出たような気持ちになってしまうでしょう。

英語を頑張りすぎて他の科目が苦手になってしまう（国語力が育っていない）失敗例は、幼児期には見えづらいのがトリッキーです。

小学校3年生くらいで、徐々に授業が難しくなってくるころに気が付くケースが多く、主に以下の特徴がみられるようになります。

幼児期は英語の発話が多かったり、英語優位だったり、おうち英語に成功していると勘違いしやすいのですが、小学校中学年以降で徐々に国語力の欠落が浮き彫りになるケースが多く発生しています。

日本にいると、英語が少しできるように見えるかもしれません。

しかし、世界的に見れば英語力も中の下くらいで、ほかの科目は全滅…なんてことになったら、将来を棒に振るってしまうことにもなりますよね。

これは、先に紹介したセミリンガル(ダブルリミテッド)の1つでもあります。

英語ばかり頑張ろうとせず、小学校で始まる公教育をしっかり受けながら、英語と日本語を同時進行で伸ばしていきましょう！

おうち英語の失敗を防ぐ5つの考え方

ここからは、おうち英語の失敗を防ぐ5つの考え方を見ていきましょう。

上記でご紹介してきたおうち英語の失敗例に共通しているのは、おうち英語を頑張りすぎてしまったことでした。

おうち英語をするご家庭では、将来の目標を決めて全力で取り組むために、頑張りすぎてしまうという失敗が起こりがちです。

しかし、おうち英語の失敗を防ぐために大切なことは、意外にも一般常識とは真逆の心得なんです。

おうち英語の失敗を防ぐ、以下5つの考え方を解説していきましょう。

 

ペラペラを目指さない

おうち英語の失敗を防ぐ考え方1つ目は、ペラペラを目指さないことです。

おうち英語をするご家庭では「英語ペラペラ」「ネイティブにも負けない英語力」を目指していることもあるでしょう。

しかし、英語がペラペラかどうかを基準にするのは危険であると個人的に考えています。

なぜなら、どれだけ英語が流暢に話せるかよりも、英語で何を話せるかという中身のほうが大事だからです。

日本人は完璧主義なためか、英語を学ぶ際にも「ペラペラになること」や「ネイティブにも負けない英語力をつけること」を目指しすぎて、本質的な部分が見えていないことがあります。

日本人にとって英語は外国語であり、日本語とは構造がかけ離れた言語なので、ペラペラになる必要もなければ、ネイティブと競う必要もないのです。

特別な理由もなくペラペラになることを目指すのではなく、英語に対する苦手意識を払拭し、自分の言葉として心地よく使える人になれるよう、中身の充実したおうち英語を意識しましょう。

わが家のおうち英語ではペラペラを目指すよりも、英語で考え英語を自由自在に操れる人に育てるために、以下のような取り組みをしてきました。

英語だけを極めるのではなく、英語で世界を広げる意識を持つことで、おうち英語で何をすべきか少しずつ見えてくると思います。

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「頑張る」よりも「慣れる」

おうち英語の失敗を防ぐ考え方2つ目は「頑張る」よりも「慣れる」ことです。

おうち英語は長期戦のため、ずっと頑張っていると挫折しやすかったり、心身ともに疲れてしまったりしますよね。

また、おうち英語には「英語をマスターできたからもうやめる」というタイミングはなく、半永久的に英語が身近にある状態を作る必要があります。

短期集中型ではないので「頑張る」ことを目標にしてしまうと、おうち英語の失敗につながりやすいでしょう。

「頑張る」かわりに、英語に「慣れる」ことのほうが大切で、簡単にできることです。

頑張って英語を学習するのではなく、幼児期から英語の童謡やアニメを見て育ったり、家族で簡単な英会話を使ったりして英語に慣れ親しむだけで、子どもは自然と英語に慣れることができます。

 

英語を頑張るかわりに「慣れる」ことで、最大の敵である英語への抵抗感を払拭することができます。

英語への抵抗感が芽生える要因は、英語に触れる量が圧倒的に不足していること。

日本では英語が使われていませんし、日本語だけ話せれば生きていける国なので、わたしたちにとって英語が「なんだかよく分からない言葉」になってしまっています。

英語に慣れることで、子どもにとって英語が「なんだかよく分からない言葉」ではなく「自分でも使えるかもしれない言葉」になっていき、次第に自分の言葉として使いこなせるようになるのです。

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6割くらいの力で継続する

おうち英語の失敗を防ぐ考え方3つ目は、6割くらいの力で継続することです。

おうち英語を途中でやめてしまったり、数ヶ月や数年のブランクがあったりするだけで英語力が衰えてしまいます。

前の項目でお話したように、おうち英語は長く継続することに意味があるのです。

長く継続するには、いつも全力では疲れてしまいますね。

そのため、6割くらいの力を出しながら毎日コツコツ続けていくことをおすすめします。

おうち英語に毎日100%の力を注ぐ必要はなく、親子ともに負担にならない程度に続けていくことのほうが大事です。

そのため、おうち英語にはオンライン英会話や英語アプリの力を借りながら、残り4割の力を補っていきましょう。

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おうち英語の強い味方となるオンライン英会話を、一部抜粋してご紹介していきますね。

おうち英語は、幼児期であればお金をかけずにできることが多くあります。

それでも親御さんの負担は大きいですし、親御さんの力だけでおうち英語を成功させるのは難しいので、プロの力を借りることは必須でしょう。

 

選択肢を多く持つ

おうち英語の失敗を防ぐ考え方4つ目は、選択肢を多く持つことです。

おうち英語には正解がなく、家庭や子どもによって効果のある取り組みは違いますし、向き・不向きだけでなく、合う・合わないも影響します。

どんな方法を採用するにしても、試してみなければ成功するか失敗するかは分かりませんよね。

そのため、おうち英語をするには選択肢を多く持っておくことが必要です。

英語動画やアプリ・ゲーム、オンライン英会話など、数ある選択肢からさまざまな取り組みを試してみて、子どもが興味を示さなければ次々に変えていきましょう。

「せっかく買った教材だから」といって取り組むことを強制したり、興味を示すまでただ待っていたりするのは逆効果です。

最初は興味を示さなかったものでも、数ヶ月後に見せると夢中で見てくれたり、一度飽きたものでも再度ブームがやってきたりするので、おうち英語の選択肢を多く持っておけば何周も出番がありますよ。

 

親子で一緒に取り組む

おうち英語の失敗を防ぐ考え方5つ目は、親子で一緒に取り組むことです。

親子で一緒におうち英語をしているご家庭と、子どもだけが頑張っているご家庭では、スムーズさや継続性がまったく違います。

親子で一緒におうち英語をしているご家庭は、親子で一緒にスキルアップできるので、子どもの英語力が伸びるのも早いといわれています。

また、親子で一緒に英語を習ったり海外旅行をしたりと、同じ目標やモチベーションを持てるようにもなりますね。

しかし子どもだけが頑張っているご家庭では、子ども自身が「何のために英語を頑張っているのだろう」と思うようになり、徐々にモチベーションが下がってしまうでしょう。

そして、小学校・中学校と進学していくうちに、忙しさを理由に英語学習をやめてしまうというケースも多くみられます。

おうち英語の失敗を防ぐためには、親御さんも英語に対して関心を示すことが大切です。

英語動画や英語絵本を子どもに与えるだけではなく、一緒に見て感想を言い合ったり、一緒に読んでみたり…

おうち英語を、親子のコミュニケーションタイムに活かしてみてくださいね。

まとめ：適切な方法でおうち英語の失敗を防ごう

おうち英語でよくある失敗や要因、そして解決策をまとめてみました。

おうち英語は、手軽に挑戦できる英語教育の一環ですが、手軽だからこそ正解がなく、迷子になりやすいですよね。

親御さん主導になるので失敗するリスクもあり「始める勇気がない」というお悩みもあるでしょう。

しかし、よくある失敗例を知っておき、失敗を防ぐ5つの考え方を押さえておくだけで、それぞれの家庭や子どもに合ったおうち英語環境を作ることができます。

完璧を目指しすぎず「英語教育」というより「英語育児」という感覚で、おうち英語を気軽に始めてみましょう。

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