おうち英語とは

【おうち英語10周年記念】わが家の英語遍歴ふりかえってみた

おうち英語

おうち英語ブログを運営しています、ペグと申します。

この記事は、わが家のおうち英語10周年を記念して、英語遍歴やわたしの思いを振り返る回にしてみました。

わたしがおうち英語を始めようと思ったきっかけや、おうち英語に失敗しそうになった危機、そして乗り越え方など…

これまでの10年を振り返って、またさらなる10年に向かって走り続けようと思います!

この10年で経験した失敗や後悔なども振り返りますので、ぜひみなさんの今後のおうち英語に活かしていただければと思います…!

おうち英語10周年をふりかえって

おうち英語

おうち英語をはじめて10年が経ちました。

おうち英語というより、第1子であるムスコが誕生してから10年ということがまず信じられないのですが…

それと同時に、わたしにとって大切な言葉である「英語」を軸に、子どもたちと過ごしてきた10年間は濃密なものでした。

今おうち英語をしている人、乳幼児を育てている人が「ゆるくおうち英語がんばろう!」と思ってもらえるような内容になればうれしいです。

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おうち英語とともに歩んだ10年間の育児

わが家のおうち英語は、ムスコが生まれた2016年から始まりました。

わたしは妊娠中から「子どもが生まれたら家庭内の言語を英語にしたい」と思っており、子ども用のYoutube動画やアニメをリサーチしながら、育児を楽しみにしていました。

しかし、実際の育児は「子どもとのんびり英語タイム♡」なんていうほど甘いものではありませんでした。

週5でワンオペ、実家も遠方である育児は孤独そのもの。

正直「英語Youtube」とか「英語絵本の読み聞かせ」という選択肢すら忘れるほど、ただ子どもを安全に生かしておくだけで精一杯でした。

ママと赤ちゃん
実際に子どもが産まれると、正直おうち英語どころじゃない…!

そして、なんとなく生活リズムが掴めるようになってきた生後3ヶ月くらいから、Youtubeをかけ流してみることに。

ペグ

まだ乳児だったので、映像ではなくBGMとしてかけ流すだけにしました

もちろんじっと聞き入ることも、なんらかのリアクションをすることもありません。

しかし、楽しくポップな曲が部屋じゅうに流れているだけで、わたしも明るい気分になれました。

英語はわたしにとって大切な言葉だったので、英語の歌というのもヒーリング効果があったと思います。

テディベアとヘッドフォン
Eテレの曲より英語の歌のほうが、わたしの気分が上がりました🎶

「効果があるかはわからないけど続けてみよう」と思い、それからわが家では英語のかけ流しが定着していきました。

そのまま1~2歳になると、かけ流しだけでなく映像を見せることも増え、家事の間にはSuper Simple Songsのプレイリストにお世話になったものです。

\ おすすめプレイリスト /

ペグ

1時間のプレイリストなので、ずっと見せっぱなしではなく音楽だけかけておいたり、10分程度は映像を見せたりして、調整していました

ムスコが1歳7ヶ月のとき、下のムスメが誕生。

ムスメの乳児期もまた、英語のかけ流しを活用しながら過ごしました。

わが家でおうち英語を本格化させたのは、ムスコが3歳・ムスメが1歳半のとき。

ムスコが幼稚園に入園したタイミングで「家庭の外で日本語、家庭の中で英語を使う」という形のおうち英語に切り替えることにしました。

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このタイミングで本格化させた理由は、ムスコの通う幼稚園が一般的な日本語幼稚園だったことと、ムスコの言葉の発達がゆっくりだったことです。

言葉の発達に心配がなければ、乳幼児のうちから英語の語りかけを徹底したかったのですが、ムスコの場合英語と日本語のバランスを見て、慎重に見守る必要がありました。

そのため、外で日本語を浴びられる幼稚園入園のタイミングで、英語も強化することに。

おもちゃで遊ぶ子ども
幼稚園入園のタイミングで一気におうち英語加速!

結果的に、この選択は正しかったと思います。

おうち英語を本格化して数ヶ月後には、口から英語を発するようになりました。

そして1~2年経ち、ムスコ5歳・ムスメ3歳のころには、家庭内の会話がほぼ100%英語に。

ペグ

この時点で、おうち英語を始めて5年。
ここからの5年は、ステップアップが多く充実していました

子どもたちが英語を少しずつ自分の言葉にし、言いたいことを英語で言えるようになると、私のなかで「英語を話せるようになる」という1つのマイルストーンを通過したような気がしました。

そして、そこからは現状維持でなく、子どもたちの性格や英語力に合わせて少しずつステップアップするフェーズに移行することにします。

具体的には、以下のように推移していきました。

英語力を縦にどんどん伸ばすというよりは、今ある英語力でできる取り組みを横に広げるようなイメージ。

小学校低学年で学ぶ内容は、国語を除けば海外諸国とさほど変わらないので、簡単な足し算や工作、生き物や植物について学ぶときには、英語のチャンネルを見せるようにしていました。

特に算数でお世話になっていたのは、Numberblocksです。

このNumberblocksは大なり小なりやわり算まで学べるので、わが家ではいまでもたまに見るほど、長く楽しませていただいています。

おうち英語を始めて6年目で、ムスコが小学校に入学。

習いごとや学業で忙しくなり、日常的な英語環境(英会話や英語Youtubeなど)は維持していたものの、別で時間を確保しておこなう取り組み(リーディング・ライティング・英語プリントなど)は、伸びがゆるやかになっていきました。

「学校にも慣れてきたことだし、おうち英語を少し強化しよう」と思い、Outschoolという学習プラットフォームの利用を始めました。

ペグ

そして、今に至ります

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おうち英語仲間がふえた

わが家のおうち英語10年を振り返ると、仲間が増えたのも嬉しいできごとの1つでした。

おうち英語についての情報収集をする中で、有益な情報交換をして高め合えるおうち英語ファミリーにたくさん出会えました。

わが家はプレイデートなどをしていないので、英語で遊ぶ仲間ができたというわけではありません。

それでも、おうち英語をするにあたって「一緒に頑張れる仲間」がいることはとても心強かったです。

つまずいたときにも助言しあったり、情報交換をしたりして、軌道修正してこられたのも、仲間たちに刺激されたおかげだと思います。

ペグ

わたしはSNSで発信活動もしているので、おうち英語についてコメントや反応をくれる方々とも交流できて、楽しませていただいてます!

また、おうち英語はどうしても親のさじ加減だったり、親が持っている知識や情報がすべてになりがち。

そのため、客観的な意見を知ることができたのも大きな収穫でした。

自分だけの考えでおうち英語をしていたら、凝り固まった方法になってしまっていたかもしれないし、間違ったまま突き進んでしまっていたかもしれない。

どこか別の場所で、別の方法を使って、別の価値観のもとおうち英語をしているご家庭にたくさん出会えて、学ぶことが多かったです。

何より「続けてきてよかった」

おうち英語10年を振り返って思うのは「続けてきてよかった」ということです。

正直、英語ってやらなくても生きてはいけますよね。

日本で生きていく分には、必ず英語を話せなければいけないわけではありませんし、英語力が求められる仕事を避けることだってできます。

また、大人になって英語力が必要なら、そのときに学び始めることもできるでしょう。

そう、つまり幼児期からおうち英語をしなければいけない理由は、ないといえばないのです。笑

それでも、10年間おうち英語を続けてきて本当によかったです。

おうち英語のおかげで得たものは数知れず。

かといって、おうち英語をしてきたことで犠牲になったものがあるかといえば、特にないのです。

ペグ

何かを犠牲にして英語をやってきたわけではなく、日常生活の中に英語を取り入れてきただけなんです

しかし、日本に住んでいる日本人家族であるわが家では、環境的におうち英語が難しく感じることもありました。

紆余曲折ある中で10年を迎えることができたことも、感無量です。

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10年間のおうち英語で何が身についた?

おうち英語

わが家で10年間おうち英語をしてきて何が身についたのか、振り返ってみたいと思います。

結論から言うと、おうち英語で身についたのは、英語力だけではありませんでした。

むしろ、英語力よりも大事な価値を感じる10年間だったと思っています。

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英語を自分の言葉にできた

10年間おうち英語を続けてきて強く感じるのは、子どもたちが英語という異国語を自分の言葉にできたということです。

わたしがおうち英語を始めたとき、子どもたちに期待していたのは以下のいずれでもありませんでした。

  • ネイティブのようにペラペラになる
  • 完璧な発音で話せるようになる
  • 英語系の資格を取る

自分が後天的に英語を身につけた立場で考えると、上記は最優先事項ではないと判断したからです。

もちろん、ネイティブのようにペラペラ話せるに越したことはありませんし、発音が完璧であればなお良いでしょう。

英語系の資格を取れば将来にも活きますし、すばらしいことです。

しかし、個人的にはここまで頑張ろうとすると、ほかのことがおろそかになるだろうと思いました。

ペグ

おうち英語に力を入れるといっても、英語ばかりやってれば良いというものではありませんよね。
外遊びや運動、義務教育で学ぶ基本知識など、英語によって犠牲にしたくないことがたくさんありました

そこで、わが家の目標は「英語を自分の言葉にすること」としました。

ただ、自分の言葉にしてしまえばいい。

誰と比べることもなく、数値や点数で判断されることもなく、自分が英語を自由自在に扱うことができれば、それで良いと判断しました。

そして、おうち英語を続けて10年経ったとき、いつの間にかそれが叶っていたことに気づいたんです。

ペグ

具体的に、いつ子どもたちが英語を自分の言葉にできたのかは定かではありませんが、10年のうち少しずつ少しずつ、彼らの人生に英語が完全にインストールされました

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型にはまらない生き方を学んだ

おうち英語を10年続けていると、さまざまなコンテンツやサービスに出会います。

そして、さまざまな人とコミュニケーションを取るようになります。

その中で、わたしたち親子は「型にはまらない生き方」を学ぶことができました。

おうち英語を10年続けていても、住んでいるのはずっと日本なので、どうしても日本文化の中で窮屈な思いをすることがありますよね。

しかし、おうち英語をしていることで、たくさんの逃げ道を知ることができたような気がします。

たとえば、わが家の子どもたちは2人とも「じっと座っていなければならない授業」を苦痛に感じていました。

むすこ氏

45分間ずっと座ってるのはしんどすぎる…!

聞いてるだけ、ノート書いてるだけの授業はつまらないよね

むすめ氏

しかしオンライン英会話やOutschoolは、日本のように「静かに先生の話を聞く」というスタイルとはまったく違い、自発的に発言することが許されます。

意見交換や発表など、個々がアウトプットする時間が長いので、子どもたちは退屈せず楽しい授業を受けることができました。

一時、ムスコは学校の算数をほとんど聞いておらず、家に帰ってきてOutschoolでキャッチアップしていたほどでした。笑

むすこ氏

学校ではつい暇でぼーっとしちゃって…Outschoolで算数を学ぶほうが楽しかったよ!

確かに、日本の公教育を受ける上では、日本の文化やルールの中で生活することが大切です。

でも、選択肢はそれだけではありません。

学びを深める大切な時期に、日本文化だけでなくさまざまな国のスタイルを知ることができたのも、おうち英語ならではの体験でした。

ペグ

それでいて、日本の公教育もしっかり受けられる。
何も犠牲にせずいいとこどりできたのも、おうち英語のメリットだと思います

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視野が広がった

10年間おうち英語をしてきて、わたしも子どもたちも、知らず知らずのうちに視野が広がったように思います。

具体的にいうと「今いる環境に固執する必要はない」と思えるようになったことです。

子どもたちは現在小学生なのですが、やはり学校生活を見ていると、日本の文化や常識は狭いものがあると感じることがあります。

ひと昔前よりも寛容になってきているとは思いますが、まだまだ「みんなで足並みをそろえる」という風潮が根強いですよね。

学校の教室
多様化しているとはいえ、まだまだ「右に倣え」な日本の教育

集団生活のあり方を学べる日本の教育は、世界的に見ても評価が高く、協調性のある国民性を育むことができます。

しかし、全員が全員その「範囲内」に収まるかといえば、そうではありません。

ペグ

日本の教育で「あぶれてしまった」子どもは、居場所をなくしてしまうこともあります

わが家はムスコに発達障害があるので、実際にそのような経験をしたことがあります。

そして、そんなときにもおうち英語の存在に助けられました。

常に「右に倣え」でみんなと同じ行動をしなくても良いのではないか。

集団生活に適応する以外に、学べることがあるのではないか。

制限された世界から一歩、また一歩と進んでいくうちに、どんどん視野が広がっていきました。

オンライン授業を受ける子どもたち
画面越しでも、世界とつながれるのは嬉しい!

今では、日本の教育を受けているうちはそのルールに従って、健全に学ぶことを意識しています。

でも、そうすることだけが常に正解ではないのだと、親子で胸に刻むようにしています。

10年間のおうち英語での失敗談や後悔

おうち英語

おうち英語を10年間やっていると、それなりに紆余曲折あったように思います。

総合的には楽しく、充実した生活を送っていると思いますが、振り返ってみると「あれは大変だった」と感じるエピソードも。

その都度軌道修正をして少しずつ前進できれば御の字ですが、今後の参考のために、失敗談や後悔についても共有していきたいと思います。

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日本語との両立が難しかった

おうち英語をしている中で、英語と日本語を両立するのが大変だった記憶があります。

特にわが家では、子どもたちが3歳と1歳のときから家庭内の会話を英語にしているので、日本語に触れる機会が少なかったというのが大きな要因でした。

それでも、日本の幼稚園に公立小学校へ進むつもりでいたので、家庭内では英語に全振りし、外部で日本語を学ぶスタイルを貫きました。

子どもたちに英語の発語がみられるようになると、まもなくしてルー語が始まりました。

ルー語とは、タレントのルー大柴さんのように英語と日本語がごちゃ混ぜになった話し方をする現象です。

ペグ

むろん、ルー大柴さんはわざとなんですけどね!笑

子どもたちは、言語というものが何なのかはっきりわからないうちに、両方の言語を学び始めたので、2つの言語を混ぜて話すようになったのです。

結論からいうと、このルー語現象はバイリンガル・マルチリンガルになるにあたってよく起こること。

「コードスイッチング」と呼ばれ、要は日本語で話していても、特定の単語が日本語で出てこない(まだ習得していない)場合に、脳内で英語に切り替わるのだそうです。

参考:PMC

どちらの言語も年齢相応に習得してからは、双方の言語が混ざる現象が少なくなり、やがてどちらの言語も独立して使えるようになります。

わが家はこのルー語期がやや長いように感じられましたが、今は2人とも日本語と英語が混ざることなく、バイリンガルになりました。

しかし、問題は日本語学習の難関である「読み書き」でした。

ひらがな、カタカナ、そして無数の漢字…

それも、小学校入学前にはひらがなとカタカナだけは書けるようにしておかなければ、授業は猛スピードで進んでいくという現代の教育。

わが家は幼稚園だったので、小学校入学前にひらがなと算数だけは教えてくれましたが、日本語学習でやることが増えるにつれ、おうち英語を圧迫していきました。

悩むママ
おうち英語はやめたくないけど、限界を感じることも…

小学生になると「おうち英語を続けるのも限界なのかな?」と感じる瞬間が何度かありました。

おうち英語で学校の勉強を犠牲にしたことはありませんが、それでも日本語との両立が難しく、英語とどうバランスを取っていこうか悩んだものでした。

そんなとき、わたしが意識していたのは学校と連携を取ること。

もしも学校の授業でつまずいていたり、理解が遅いと思ったりしたら、担任の先生に学習の様子を聞いてみることをおすすめします。

これは英語と直接関係ないので、くわしい話は割愛しますが、実はわたしが悩んでいた「日本語との両立の難しさ」は、ムスコの発達障害に関係していたのです。

ペグ

そのため、発達障害のないムスメに関しては「日本語との両立」で悩むことは一切ありませんでした

このように、おうち英語をしていることが必ずしも原因でないことはよくあります。

日本語と英語の両立で困ったときには、どこにその原因があるか突き止めることもまた、必要な対応の1つだと感じました。

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日本のテレビ番組解禁のタイミングを失った

わが家では、基本的にテレビをつけていません。

理由は、単純にわたしがテレビをあまり見ないということと、子どもが食事や片付け、宿題などやるべきことに集中できないからです。

テレビは、映画やYoutube動画を見るときに出力するための機械となっています。

しかし、振り返ってみればテレビを見始めるタイミングがゼロだったわけでもありません。

朝の天気予報やEテレ、夕方のニュース番組をつけてもよかったのですが、おうち英語をしていてタイミングを失ったという感じがします。

「どうせスクリーンタイムにするなら英語コンテンツを見てほしい」

おうち英語を始めてからそう思うようになり、いつしか英語コンテンツしか見せなくなりました。

もちろん、英語コンテンツであっても四六時中つけているわけではありません。

現在では週に1度movie nightを過ごしたり、月に数回英語Youtubeを見たりするだけ。

ペグ

そのため、基本的にわが家のテレビは真っ暗ということになります(笑)

テレビをつけることで語彙が増えたり、ニュース番組などで教養がついたりするという意見も見受けられますが、わが家にとっては、テレビをつけないことに対する弊害はあまり感じませんでした。

むしろ、子どもたちはスポーツや読書、工作など、スクリーンタイム以外の趣味を見つけることができ、充実しているようです。

わが家の子どもたちはテレビにくぎ付けになるタイプなので、テレビの楽しさを知って中毒状態にさせるより、今の状態のほうが健全であるとさえ感じています。

ただ、結果的に日本のテレビ番組をほとんど見せていない状態なので「テレビ解禁のタイミングを失った」という事実に関しては、反省点として残すことにしました。

振り切れないことがあった

おうち英語をする中で、親のわたしが振り切れない場面が何度かありました。

具体的に言うと、家の外で英語を話すことに抵抗があり、つい日本語に切り替えてしまうというクセが抜けなかったのです。

ペグ

繰り返しますが、子どもではなくわたしが、です(笑)

子どもたちにとって、家庭内の会話は英語です。

そのため、英語と日本語の間に意識の差はなく、どちらも「コミュニケーションツール」として認識してくれていました。

わたしにとっては「家の中では英語、外では日本語」というイメージでおうち英語をしてきたのですが、子どもたちにとっては「母子間の会話が英語、それ以外の人とは日本語」という感覚だったようです。

そのため、公園でもスーパーでも、子どもたちがわたしに話しかけてくるときは英語でした。

わたしは、外で英語を話すことに関して抵抗がありました。

その理由は、知り合いに聞かれて「どうして英語なの?」「どうやって教えているの?」と聞かれることに、あまり心地よさを感じていなかったからです。

ペグ

おうち英語をしている人は、同じように感じたことがあるのではないでしょうか

100歩譲って「どうして英語なの?」と聞かれることは、まぁ良しとしましょう。笑

わが家はわが家の理由や事情があって、おうち英語をしているだけだからです。

(それでも「日本語を覚えてからのほうがいいんじゃない?」という野次はありましたが…)

わたしが避けたかったのは「やり方を教えて!」「うちの子にも教えて!」「うちの子と英語で話して!」と言われることでした。

みなさんもそうだと思いますが、おうち英語は自分たちのためにしていることであり、ボランティアとしてやっているのではありません。

しかし、それを「お友達だから無料で英語を教えてもらえる」と、搾取しようとする人も中にはいるのです。

当時のわたしはそういう要求をきっぱり断るのが苦手で、子どもたちやママ友の人間関係を考えてお人よしになりがちだったので、そもそもおうち英語について知られることを避けたかったのです。

しかし、そんな理由で子どもたちの英語アウトプットを制限するのは嫌でしたし、外で英語を話してはいけない理由なんかありません。

ここは、わたしが一肌脱いで強くならなければ…!

そう心に決めて、外でも英語を話すようになっていきました。

ペグ

もはや「わが家は海外在住ですが、日本に一時帰国中です」のような顔をしていました(笑)

わたしは当ブログやSNSアカウント経由で発信活動をしているので、リアルの知り合いにコーチングをしたり、情報提供をするという事業は行っていません。

そのため、やり方を聞かれたときには自分が行っていること(英語Youtubeや英語絵本、語りかけなど)についてお話するに留めたり、英語を教えてほしいといわれても「教える資格は持っていない」と断ったりできるようになりました。

思い返せば、振り切れなかった頃はまだ「おうち英語をしているわが家」を、リアルの知り合いに等身大で見せることに抵抗があったのだと思います。

恥ずかしい、気まずい、嫌味だと思われそう、搾取されそう…

いろいろな思いを抱えていましたが、最終的には自分たちのおうち英語を堂々としよう!という気持ちになれました。

一度だけあったおうち英語継続の危機

おうち英語

わが家のおうち英語には、一度だけ「継続できるかわからない危機的状況」がありました。

わが家のおうち英語は当時、英語コンテンツや語りかけ、オンライン英会話が中心だったため、生活のほとんどが英語で機能していました。

母子3人の会話は英語というルールにし、パパがいるときは日本語に切り替えるという方法をとっていたんです。

ペグ

パパはほとんど仕事で、単身赴任ばりに家にいなかったので、家庭内で日本語を使う機会はほとんどありませんでした

そのため、子どもたちは日常的に英語を使って生活しており、幼稚園では日本語で過ごしていたので、バランスの良い言語環境を維持できていました。

それが、コロナ禍でパパが自宅待機になった数ヶ月の間、家で英語を使う機会がパッタリなくなってしまいます。

パパがいるときに英語を使うとコミュニケーションがとれないので、必然的に日本語での生活になります。

日本語のコンテンツ(ポケモンなど)を見るようになり、さらに英語に触れる時間がなくなっていきました。

ペグ

おうち英語中の日本語コンテンツ、ダメ、ゼッタイ!!!(過激派)

もちろん、コロナ禍で英語タイムがなくなるというのはまったくの想定外だったので、なすすべもなく。

「これはすぐにどうにかしないとまずい、英語が消失する」

そのように感じ、パパがいる中でどのようにして英語タイムを確保するか戦略を練っていたときに、自宅待機が解除されることに。

そしてパパは再び仕事が忙しい日々に戻り、わたしたちには英語で過ごす日々が戻りました。

コロナ禍は、ママと子どもたちの生活リズムができあがっている家庭で、パパの在宅業務や自宅待機でルーティンが崩れるという現象がよく起こっていましたよね。

わが家では、日常的なルーティンというよりおうち英語に関して、危機状態に陥ってしまいました。

ペグ

よくおうち英語家庭でも「パパが日本語アニメを見せてしまう」「パパが英語教育に協力的でない」という声を聞きますが、それを自分で体感したような気がしました…

以上が、ペグ家にとってたった一度起こった、おうち英語継続の危機でした。

ペグ家にとって英語とは?

おうち英語

それでは、ペグ家にとって英語とは何かを、母子3人で回答してみました。

わたしは日本で生まれ、日本語環境で育ち、後天的に英語を習得したので、日本語と英語は完全に別物という感覚があります。

母国語は日本語で、英語は第2言語。

しかし、子どもたちは物心ついた頃から英語で生活しており、幼稚園からは日本語もプラスされました。

いわゆる、わたしはドミナント・バイリンガルで、子どもたちはバランス・バイリンガルということになります。

そんなペグ家にとって英語とは、それぞれに違った印象がありました。

【母】英語は心の支え

わたしにとって英語は、子どもが生まれる前からずっと「心の支え」のような存在でした。

もともと幼稚園児のころからアルファベットやローマ字に興味を持っており、積極的に学んでいた言語。

カナダに留学し、ホームステイや大学生活を送る中で、わたしは「日本語を話す自分」よりも「英語を話す自分」のほうが好きになっていきました。

自然体で、無意識に人を受け入れたり信頼したりすることができて、自分らしさを好きでいられるのが、英語環境で過ごしていた頃の自分だったからです。

日本で生きる自分は、真面目でしっかり者の世渡り上手。

そんな自分だからこそ成功してきたこともあるし、得してきたこともあります。

ペグ

しかし、やっぱり英語圏で英語を話して生きていた頃の自分のほうが、生き方としては理想だったんです

カナダ留学を終えてからも、わたしが必死で英語を忘れないよう学び続けていたのは、自分が好きでいられる自分を失くさないためでした。

わたしが英語を学び続けること、ひいてはおうち英語をすることは、自分の心の支えを失わないためなんです。

最初は、そんなわたしの思いに子どもたちを巻き込むかたちで始めたおうち英語。

それが、時を追うごとにかたちを変えながら、たくさんの学びや世界観に出会うことができました。

【ムスコ】リラックスして話せる言葉

ムスコにとって英語は、リラックスして話せる言葉だそうです。

これは、家庭内で使う緊張感のない言葉だからだろうと思います。

ムスコは日本語の幼稚園と公立小学校に通い、日本語環境はすでに8年目ですが、まだ英語が優位なところがあります。

それは、ムスコにとって「英語=家族で使う言葉」「日本語=家族以外と使う言葉」という違いがあるのでしょう。

しかしムスコは公立小に通い、日本で習いごとや部活にも所属しているため、日本語コミュニケーションに問題はありません。

彼にとってリラックスして話せる言語が英語でも日本語でも、そういう言語が1つあること自体が大切なので、今後も維持していきたいと思います。

ただし、読み書きはどちらの言語も苦手傾向にあるので、日本語の読み書きは学校で、英語の読み書きは自宅で、強化を続けていくつもりです。

【ムスメ】自分をいちばん表現できる言葉

ムスメにとって英語は、自分をいちばん表現できる言葉だそうです。

ムスメは英語も日本語も流暢でおしゃべり好きなのですが、英語のほうが表現力が豊かだと感じることがあります。

ムスメも、ムスコ同様に日本語の幼稚園と公立小学校というコースなので、生きる上で必要な日本語を学ぶ環境はじゅうぶんにあります。

言語センスがあり文系の気質を感じるので、国語はとても得意なムスメ。

しかし、スピーキングや表現力となると、英語のほうがすらすら言葉が出てきて、また表現のバリエーションも豊か。

最近は物語やマンガを作成するのが好きで、創造性も高いので、その力を伸ばしてあげられたらいいなと思っています。

まとめ

わが家のおうち英語10周年をふりかえって、これまでの取り組みや子どもたちの変化について綴ってみました。

おうち英語を10年間続けているというのは、人生100年時代といわれる現代、たった10分の1しか経過していません。

そして、語学ということで今後も長く続けていくことを考えると、10年というのは思っているより長い年月ではないのかもしれません。

しかし、子どもが成長する中でわたしたち親はずっと「おうち英語」ができるわけではありませんよね。

少しずつ親の手を離れ、おうち英語で手に入れた英語力、コミュニケーション力、表現力を自力で広げていけるようにサポートするのもまた、おうち英語の醍醐味なのだろうと感じます。

わが家では引き続き、おうち英語というかたちで子どもたちとともに、英語コミュニケーション力の向上に努めていきたいと思っています。

読者のみなさまにも、当ブログから有益な情報、ノウハウ、アイデアなどを提供できれば嬉しいです。

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ペグ

2人のバイリンガルキッズを育てている、フリーランスゆとり母です。 英語好きが高じて、自宅をインターナショナルスクールみたいにしちゃおう!というぶっ飛んだ【おうち英語】を始めました。 英語が苦手なパパママでも気軽にできる、そんなおうち英語情報のリサーチと研究が趣味。気軽にコメント、メッセージいただけると喜びます♥

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