英語学習で苦労された親御さんであればあるほど、子どもには楽しく英語に触れてほしいと思いますよね。
この記事では、おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせた知育・英語教育の環境づくりについて解説します。
昨今話題性を高めている英語教育と、長い歴史を持ち信頼性の高いモンテッソーリ教育。
これら2つは、アプローチ方法や進め方に共通点があります。
おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせた環境を自宅で再現すると、英語を“勉強”ではなく“体験”として吸収できるでしょう。
モンテッソーリ教育の考え方をベースにしたおうち英語の実践方法は、今すぐに始められる手軽なものばかり。
ぜひ今日から試してみてくださいね。

モンテッソーリ教育とおうち英語の共通点

モンテッソーリ教育とは、子どもの自主性を尊重する教育法の一種。
子どもには自ら育つ「自己教育力」が備わっていると考え、その能力を尊重した教育法です。
感覚や日常生活の動作を通して学ぶ方法で、教えるのではなく適した環境を整えることに重点を置いています。
では、そんな「モンテッソーリ教育」とおうち英語の間で通ずるものは何なのか、見てみましょう。
おうち英語とモンテッソーリの共通点
- 英語を強制せず「楽しい体験」として身につける
- 教材よりも「環境と習慣」を大切にする
- 大人が主導しすぎない
このように、おうち英語を実践するうえでモンテッソーリ教育の考え方を踏襲することは効果的で、相性がよいと考えることができます。
それでは、おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせたアイデアを見てみましょう。
おうち英語×モンテッソーリ教育のアイデア

おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせ、より密に英語に触れ、自然に慣れ親しめる方法をご紹介します。
おうち英語もモンテッソーリも、一見難しい知育・教育テーマのように思えるかもしれません。
しかし、英語は「言葉」モンテッソーリは「自主性」と、どちらも身近で大切な力を育むための取り組みです。
さらに、英語は日本語と違って自主性・主体性が重視された文化をもつ言語でもあります。
英語を学ぶことは、自分の人生を自分で選択する自主性を育むことにつながり、またモンテッソーリ教育で自主性をつけることは、英語で自分の意見を発信する力につながるでしょう。
そんな2つを組み合わせた、英語環境のつくり方を見ていきましょう。
英語絵本を子どもに選ばせる
おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせたアイデアは、英語絵本を子ども本人に選ばせることです。
モンテッソーリ教育は通常、9歳くらいまでの子どもを対象にしています。
そのため、子ども本人に絵本を選んでもらうならば、色や形がテーマになったものや、リズミカルな音を発する絵本をおすすめします。
また、モンテッソーリ教育では「ディスプレイ本棚」とよばれる本棚が使われることがあります。
ディスプレイ本棚とは、本の背表紙ではなく表紙がよく見えるかたちで、本を収納できる本棚のことです。


わが家もディスプレイ本棚を採用しています!

英語の"感覚"おもちゃを選ぶ
おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせたアイデアは、感覚を学べる英語のおもちゃを選ぶことです。
モンテッソーリ教育では「感覚教育」とよばれる、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を使ってものを感じ取る力を育てる取り組みが行われます。
豊かな感覚体験を積むことで、観察力や識別力を養い、就学後の学習能力の土台を築くことにつながります。
【参考:ICEこどものいえ】
このモンテッソーリ教育の特徴とおうち英語で組み合わせられるのが、感覚をテーマにした教具を選ぶことです。
そのため、おうち英語で扱うおもちゃも、色・形・音がテーマになったシンプルなものを選びましょう。
たとえば音声のついたカードや形合わせ、また手触りを楽しめるおもちゃがおすすめ。
以下に、おすすめの英語×モンテッソーリおもちゃをご紹介します。
"実体験"に英語を絡める
おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせたアイデアは、生活の中での実体験に英語を絡めることです。
着替えや食事、片付けなど日常的な活動の中に英語を取り入れることは、当ブログでご紹介している「おうち英語」のコンセプトにも合致しています。
日常生活で、簡単な表現から英語を取り入れる習慣をつけると、子どもの中に少しずつ英語を定着させることができます。

たとえば、当ブログに掲載されている以下の記事を参考にしてみてください◎
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ポイントは、親御さんが子どもに英語を教えたり、覚えさせようとしたりするのではなく、親子で一緒に英語を使うことです。
おうち英語は、親御さんが英語を教える取り組みではありません。
そのため、おうち英語に親御さんの英語力はそれほど重要ではなく、親子で英語を使って生活することが目的なのです。
この意識を続けることで、子どもにとって英語が「勉強」ではなく「体験」として身体に染み込み、英語への苦手意識が自然と払拭されることも期待できるでしょう。
子どもに合わせてレベルを調整する
おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせたアイデアは、子どもに合わせてレベルやステップを調整することです。
モンテッソーリ教育では、子ども1人ひとりに合わせたステップで向き合うことが基本。
おうち英語もまた、習いごとと違って家庭で自由に取り組める英語教育なので、個々のペースを重視し柔軟に進めましょう。
特に子どもの興味・関心にベクトルを向け、子どもがやりたい活動に英語を絡めると、より楽しく英語に触れられますよ。

子どもが何にハマっているか、どんなテーマなら英語がスッと入りそうか、常に観察して反応を見ることが大切です!
親御さんがやってほしい取り組みを一方的に与えるのではなく、子どもの興味に合わせて英語を絡めていく姿勢は、自主性を育むことにもつながりますね。
おうち英語×モンテッソーリ教育成功のコツ3つ

おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせた知育・教育環境の中で、学びを成功させる3つのコツをご紹介します。
おうち英語もモンテッソーリ教育も親があれこれ教え込むのではなく、子どもに自ら学ばせ、自分で自分を育てることを重視します。
そのためには、子どものポテンシャルを信じて環境を整え、親御さんはそっと見守りながら一緒に参加することが大切なポイントです。
具体的に、成功のコツを見てみましょう。
準備された英語環境をつくる
おうち英語×モンテッソーリ教育の成功の秘訣は、子どもにとってベストな英語環境を用意することです。
たとえば、親御さんが「この本読んでごらん」と持ってくるのではなく、子どもの目線に絵本を置いておき選べるようにするというイメージです。

まわりがサポートしなくても、子どもが自分で取り組みを選んで遊べるような状態が理想的!
モンテッソーリ教育ではこの方法を通して子どもの主体性を育み、自己教育力を発揮することにつなげます。
おうち英語でも、子どもが自ら英語の絵本や音楽を手に取り遊ぶことで、英語が子どもにとってどんどん身近なものになると期待できるでしょう。
大人が「やらせたい」と思うところを、子どもが自ら「やりたい」と思えるような「内発的動機づけ」にすり替えることで、自主性を高めることができます。

ぼくは何でも自分で決めたいタイプだから、お母さんに「あれやりなさい」と言われるより、自分で選ぶほうがワクワクする!
英語を強制・訂正しない
おうち英語×モンテッソーリ教育の成功の秘訣は、英語を強制したり、訂正したりしないことです。
おうち英語をしていると、子どもが間違った英語を話すことがあるでしょう。
文法や発音が間違っていると「正しく学んでもらわないといけない」と焦ってしまうかもしれません。
しかし、子どもが間違った英語を話すたびに「正解は〇〇だよ」「それは違うよ」と指摘していれば、子どもはそのうち英語を話すことをあきらめてしまうでしょう。

お話するたびに「違う」と言われていたら、おしゃべりしたくなくなっちゃうよね…
当ブログで繰り返しお話していることですが、おうち英語成功のコツは、訂正しないことです。
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また、モンテッソーリ教育のコンセプトが「自己教育力を育むこと」なので、英語の取り組みを強制することも推奨されません。
「たくさん英語に触れてほしい」
「1日〇時間は英語を聞いてほしい」
そんな親御さんの気持ちも分かりますが、強制することは逆効果になる可能性も含んでいます。
強制するのではなく、子どもが自ら英語に取り組みたくなるような動線を作ったり、最初から英語のBGMを流しておいたり、環境づくりを工夫してみてくださいね。
親も「観察者」として一緒に楽しむ
モンテッソーリ教育では、親御さんや先生など子どもの教育に携わる側の人間を「観察者」と呼びます。
観察は、モンテッソーリ教育のカリキュラムの重要な部分であり、子ども1人ひとりのニーズを正しく理解することができます。
ただし、観察とは文字通り見守るだけで、干渉はしないのがモンテッソーリ流。
【参考:Xihaモンテッソーリ】
おうち英語でも、親御さんが観察者として常に子どもを見守り、何に興味があるのか、何が足りていないのか把握することが大切です。
おうち英語の場合は、親御さんが「観察しながら一緒に楽しむ」という方法を取り入れても良いでしょう。
子どもが安心して英語環境を楽しみ、英語のアクティビティに慣れ親しめるよう、親御さんも一緒に楽しむことは効果的です。
モンテッソーリ教育と同様に、おうち英語での親御さんの役割は「教える人」ではなく「導く人」であることが理想的ですね。
まとめ:おうち英語×モンテッソーリで「学ぶ力」を育てよう
おうち英語とモンテッソーリ教育を組み合わせて、ご家庭で英語環境をつくる方法についてご紹介しました。
昨今はさまざまな英語育児や英語教育の方法がありますが、長い歴史をもつモンテッソーリ教育と組み合わせる方法もまた、知育や教育に効果的といえます。
幼稚園や学校を選ぶ際には、特定の分野に特化した環境を選ぶ必要があります。
しかし、自宅でおうち英語×モンテッソーリ教育の環境を作ることができれば、幼稚園や学校にはほかの要素を求めることができます。
結果、子どもにより多くの環境を与えることにもつながりますね。
英語にもモンテッソーリにも興味があるというご家庭では、ぜひ共通点の多いこの2つを組み合わせて、楽しくのびのびした英語環境を用意してあげましょう。
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