子どもの英語教育をする際「英語学童」を選択肢に入れるご家庭があると思います。
この記事では、英語学童の効果や体験談についてリアルなレビューをお伝えします。
英語学童とは、名前の通り英語を教えてくれる学童のことで、放課後の時間を有意義に過ごす方法の1つ。
英語学童に通うことでどのような効果があるのか、どのような過ごし方をしているのか、英語力に変化はあるのか…
英語教育に興味のある親御さんが気になるポイントを、細かく解説していきます。
英語学童って何するところ?
英語学童は、英語に特化した民間学童のことです。
通常の学童で行っている子どもの監督・指導を、英語の専門家やネイティブスタッフが行います。
学童で子どもを預かってもらいながら、同時に英語を学べるということで、英語学童市場は拡大しているそうです。
参考:矢野経済研究所
昨今では、大手英会話教室「ECCジュニア」と学童サービスがひとつになった預かりサービスがリリースされたりと、英会話教室と同じくらいの注目度を見せています。
参考:PR TIMES
さらにFQ Kidsの調査によると、子どもの英語教育をしている親御さんには、以下の考えがあることが分かっています。
- 28.5%:子どもが英語を学習する上で重視したいことは「コミュニケーション」である
- 25.5%:英語を身につけるために必要なことは「英語を話す機会」である
- 85.4%:日常的に英語を話す機会は必要だと思う
英語教育の目的や理想が、受験英語からコミュニケーション英語にシフトしてきています。
小学生になるとほかの習いごとや宿題、友達関係などで何かと忙しくなりますから、放課後の時間を活用できる英語学童が注目されているようですね。
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インターナショナルスクールとの違い
英語学童とインターナショナルスクールは、根本的な目的や方向性が異なります。
英語学童は、放課後の時間を英語で過ごしたり、学び・遊び・生活を英語で行ったりする施設のこと。
インターナショナルスクールは、主に外国籍の子どもたちのための施設・学校です。
以下の表にて、違いを認識しておきましょう。
項目 | 英語学童 | インターナショナルスクール |
---|---|---|
通学形態 | 放課後のみ | フルタイム(公立の代替) |
使用言語 | 英語中心 | オールイングリッシュ |
教育内容 | 英語での遊び・会話・学習補助 | 英語圏型カリキュラム |
目的 | 英語力の向上 | バイリンガル・国際人材の育成 |
費用 | 月3〜10万円程度 | 年間100万円〜300万円 |
入学基準 | 基本的になし | 英語力や面接が求められる |
教員の構成 | 英語話者+日本人スタッフ | ネイティブ講師 |
保護者層 | 公立利用+英語も学ばせたい家庭 | 国際志向・駐在・帰国子女・富裕層 |
もっとも大きな違いとしては、英語学童は「放課後を英語で過ごすこと」を目的としており、インターナショナルスクールはそもそも日本人向けの施設ではないということです。
そのため、インターナショナルスクールに行くということは、日本の公教育を受けないということ。

英語学童とインターナショナルスクールを比較するのは重要ですが、英語学童のほうが気楽に始められますね。
海外移住の予定があったり、海外の大学や企業を本格的に目指していたりする場合は、インターを検討するご家庭もあるようです。
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おおまかな1日の流れ
英語学童の1日の流れは、それぞれの施設で異なりますが、おおまかに共通したスケジュールがあります。
時間や内容には相違がありますが、だいたいは以下のような流れです。
- 14:00:入室&準備
- 14:30:宿題サポート
- 15:00:おやつ
- 15:30:プログラム
- 17:00:おやつ(15:00に食べられなかった子用)
- 17:30:プログラム
- 18:30 帰りの会
- 19:00 帰宅
一般的な学童と同じように、宿題やおやつの時間がありますが、合間に英語のプログラム(活動)を行います。
プログラムは、工作やゲームだったり、実験遊びだったり、リトミックだったりと、施設や曜日によってさまざま。
各学童の方針や理念によって決まるので、ご家庭の考えと合う学童を選ぶことが大切です。
学童の中には、英会話教室のように「英検対策コース」や「幼児コース」などが選べるものもあります
また、この1日をオールイングリッシュで過ごす学童もあれば、基本的には日本語でのコミュニケーションで、英語プログラムのときだけ英語を使う学童もあります。

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英語でどんな活動をする?
英語学童で行う「英語プログラム」は、主に以下のようなものがあります。
- 工作
- 実験
- リトミック
- 動画視聴
- ゲーム
- プレゼンテーション
英語学童では、英語の授業をしたり英会話の練習をしたりするのではなく、英語を使ってさまざまなアクティビティを楽しむことがメインです。
工作や実験など、自分で考えて手を動かす取り組みもあれば、音楽を交えて身体で英語を吸収するリトミックなど、子どもが夢中で楽しめるカリキュラムが整っています。
中には、英語でプレゼン資料を作成し発表するという、高度な取り組みを高学年で行っている英語学童もあります。

縦割り保育をしている学童では、普段交流できない学年のお友達と英語で遊んだり、学んだりする機会があります。
学年や英語力によってクラス分けがされている学童では、子どものレベルに過不足のない英語環境が期待できます。
わが家が利用した英語学童について
まず、わが家で利用した英語学童のプロフィールからお伝えします。
わが家で英語学童を利用したのは、サマースクール期間中でした。
\ 通常料金はこんな感じ!/
月謝 | 38,120円~ |
頻度 | 週2~5回 |
30分延長 | 460円 |
昼食 or 夕食(1食分) | 690円 |
フォニックス教材 | 550円 |
入会金 | 23,100円 |
※基本項目だけ記載していますが、このほかにも維持管理費・会費・入会セット代金などがかかります
わが家の目的はサマースクールだったので、上記の料金ではなくサマースクール料金です。
\ サマースクール料金 /
5回コース | 36,160円 |
10回コース | 47,710円 |
20回コース | 93,910円 |
30回コース | 140,110円 |
時間は午前(9:30~13:30)と午後(13:30~19:30)があります。
午前も午後も料金は一律なので、午後のほうが断然お得でした
30日コースはほぼ毎日通うことになるため、料金も10万円超え。
英語環境のために、夏休みを英語学童で過ごしたい人は多くいると思いますが、なかなか気軽に利用できる料金設定ではないのですね。
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英語学童に効果を感じたポイント
わが家で英語学童に効果を感じたポイントを、振り返ってみたいと思います。
日常的には公立小学校に行っていたり、プログラミングやスポーツなどの習いごとも日本語で行われる環境にいるわが家。
英語を使うのは親子3人で生活する時間のみなので、英語学童に通うことで少しでも「英語時間」が増えるのはメリットでした。
結果、メリット・デメリット両方を感じることになりましたが、まずは良かった点からご紹介します。
オールイングリッシュ環境だったこと
わが家が利用した英語学童は、オールイングリッシュ環境でした。
多国籍の先生がおり、日本語が話されることはほとんどないとのこと。
中には日本語も流暢に話せる先生がいるそうですが、子どもの前では「日本語が分からない先生」というフリをしてくれているとか。
そのため、子どもたちは「ここの先生と話すには英語を使わなければいけない」と、自然に認識できる仕組みになっていました。

バイリンガルキッズは「人」を見て言語を決めるそう
日本語フォローがあるか尋ねたところ、基本的にはしていないという回答。
ただし、重大なトラブル(ケンカなど)が起きた際には、母国語である日本語で話し合いの場を設けたり、言い聞かせたりすることはあるそうです。
おうち英語をしている身としては、ケンカや話し合いも英語でできるようになるのが理想だとも思いました。
しかし、母国語で論理的思考ができることが英語習得の近道でもあるので、本当に大切なことを日本語で話すというルールには賛同しました。
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時間を長く設定できること
わが家で利用した英語学童は、幼児コースも用意されているので、13:30から入室できます。
そして、小学生のアカデミッククラス(読み書きや受験対策)は夜に開講しているので、19:00まで学童にいることができます。
放課後、長い時間を学童で過ごす場合には、その時間を英語で過ごせるメリットは大きいと感じました。

自由時間やおやつ、昼食や夕食を学童で過ごす子も
インターナショナルスクールとの違いを先にお話しましたが、英語で過ごす時間だけでいえば、英語学童のほうがメリットが大きいケースもあります。
インターナショナルスクールは、年齢によって午前中のみだったり、長期休みには対応していなかったりします。
その点、英語学童は放課後から夜まで、最大で半日を英語で過ごすことができますし、学童なので長期休みも対応しています。

時間を長く設定できるのは、働いている親御さんにとっても助かる点ですよね。
わが家はわたしが在宅ワークということもあり、家にいても「つまんな~い」といわれることが多いので、長時間遊ばせてもらえるのはありがたかったです。
イマージョンプログラムがあったこと
わが家で利用した英語学童には、イマージョンプログラムが取り入れられていました。
イマージョンプログラムとは「さまざまな科目を英語で学ぶバイリンガル教育」のことです。
「イマージョン」は、浸すことを意味する英語。
言葉通り、英語に浸した環境で育てることで、母国語と同じプロセスで英語を習得することが期待できます。
従来の英語教育のように、単語を暗記したり文法を学んだりするだけでは、なかなかコミュニケーションとしての英語力が育ちません。
イマージョンプログラムでは、算数、理科、音楽、体育などの教科を英語で学ぶので、英語が「科目」ではなく「コミュニケーションツール」となるのです。

基礎科目を英語で学べるのがイマージョンプログラム
具体的には、以下のようなプログラムが用意されていました。
- 英語で科学実験をする
- 英語でSDGsについて学ぶ
- 英語でプレゼン資料を作って発表する
イマージョンプログラムなので、単純にこれらを教えてくれるだけではなく、すべてのプログラムが英語で行われます。
日本語を使わずに科学実験をしたり、英語の資料を読みながらSDGsについて学んだりできるのは、理想的な英語学習だと思いました。
英語の授業を英語で行う学校は少しずつ増えてきていますが、英語に関係ない科目を英語で学ぶというカリキュラムがあるのは、放課後の過ごし方としては有意義だと感じました。
イマージョンプログラムは現在、さまざまな英語サービスが提供している方式の1つです。
身近なものでいうと、Novakidというオンライン英会話でイマージョンプログラムを受けることができますよ。
Novakidのレビューはこちら
英語学童に効果を感じなかったポイント
わが家で体験した英語学童で、効果を感じなかったりデメリットに感じたりした点をまとめてみます。
おうち英語をしている身として、英語学童にポジティブな印象を抱きたい思いがありながらも、複雑な感情を抱いた場面もありました。
しかし、総合的に言えば英語学童に問題があるのではなく、日本で英語に触れる方法が限られている環境が要因ではないかと感じます。
英語学童の効果について気になっている方や、今後利用を検討している方にとって、判断材料になればいいなと思います。
日本語が通じるスタッフがいたこと
英語学童の先生はもちろん全員が英語を話すことができ、オールイングリッシュ環境を徹底していました。
しかし、受付の方にいる日本人スタッフには普通に日本語が通じるという点が、少し気になりました。
英語を話したくない生徒さんが、学童の先生ではなく受付のスタッフさんにわざわざ質問しに来る場面も。
最初は「英語で言いたくても言えないことってあるよね…」と思っていたのですが、中には「プリントがない」「1つ余った」など、簡単な用事を受付のほうに言いに来る子もいました。
オールイングリッシュと謳ってはいるものの、このような抜け道を使って「英語を話すこと」を避けている子もいるのだと、現実を見た気がしました。

もちろん、意欲的に英語を使っている子どももたくさんいたので、学童のシステムに問題があるのではなく、あくまで子どもの性格次第ということだと思います。

日本語OKのスタッフがいることを良しとするかどうかは家庭次第
子どもたちの母国語は日本語なので、本当に重要な連絡事項は日本語のほうが望ましいでしょうし、日本語フォローがゼロだとそれはそれで不安ですよね。
そのため、日本語が通じる人がいるという安心感もまた、英語学童に通う子どもたちの心の支えになっていると思います。
ただ、英語環境を徹底したい親御さんや、オールイングリッシュ環境を信じてやって来る親御さんにとっては、受付スペースが完全な日本語エリアになっているのはマイナスポイントかもしれないと感じました。
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先生が忙しく対応がずさんだったこと
わが家で英語学童を利用したときは、1つの教室に生徒が20~30人ほどいて、先生は2~3名ついていました。
わたしはちょうどおやつの時間に、子どもたちの様子を見学させてもらったのですが、そのときの対応がずさんだったのが印象深かったです。
忙しかったのか、先生の機嫌が悪かった(?)のかわかりませんが、生徒20~30人に対し先生が2~3名ついているのに、ぜんぜん喋らないんです。
黙っておやつを差し出し、子どもが「Thank you」と言って受け取り、それぞれ席につきます。
(「Here you are」とかもないので軽く驚きました)
先生がパンパンと手をたたくと子どもたちは先生のほうを向き、先生が英語であいさつをします。
(手をたたいて子どもたちを振り向かせるのも、ちょっと引きました笑)
それを子どもたちが復唱し、いただきますをして、黙々と食べる。
ざっとこのような感じでした。

英語学童というくらいなので、先生と英語でお話でもしながら食べるのかと思いきや、先生はおやつを配ったら教室から出て行ってしまい、子どもたちだけが残されました。
勘の良い人はお気づきかと思いますが、子どもたちだけで残されたら、そりゃあ日本語で話し出しますよね。
英語学童で、オールイングリッシュと謳っているのに、中身を見学してみるとなかなかにずさんで、お金を払いたくはないと思ってしまいました。
復唱する頻度が高かったこと
子どもたちの生活の様子を見ていると、英語コミュニケーションというより「先生の言った英語を復唱する」というパターンが多いことが気になりました。
確かに英語初心者にとっては、復唱することでインプットとアウトプットを繰り返すのが効果的だと思います。
しかし、英語学童で行われるプログラム全体を通して「復唱」が多かったので、お教室感を感じてしまいました。
子どもたちが意思をもって英語を使うというよりは、先生の真似をして声に出しているだけのような印象を受けました。

すべての子にとって快適な英語環境を作るのだとすれば、復唱するコミュニケーションになるのは自然なことなのかもしれませんが、ではそれで英語力が上がるかといえば、そうではないでしょう。
英語力の向上というよりは、小学校英語に向けて慣れ親しんでおくぐらいの気持ちで通わせるのが良いのかもしれません。
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インプットが中心だったこと
英語学童の活動を一通り拝見すると、インプットの時間が多いように感じました。
当ブログでおすすめしている英語育児・英語教育のやり方の中に「家庭でインプットし、外注でアウトプットをする」というものがあります。
インプットは、Youtubeや教材を使って家庭でできるので、外ではアウトプットを徹底するという考え方です。
しかし、わが家で利用した英語学童では、アウトプットの割合がそこまで多くない印象を受けました。
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たとえば英語でゲームをする時間は、ほとんど先生がしゃべっていて、生徒は説明を聞いて実際にゲームをやってみる…という流れ。
そのゲームも、特別英語のアウトプットが必要なわけではなく、一言も発さなくても身体だけ動かせばできるようなゲームでした。

そのため、子どもたちは楽しんでいましたが英語のアウトプットが伴うわけではなく、むしろ「やった~!」「負けた!」と日本語でリアクションする子が多く見受けられました。
オールイングリッシュ環境ではありますが、とっさのリアクションまで先生が「English please!」というわけにもいかないようで、ある程度は自由が許される雰囲気でした。
英語学童に通う子どもは大半が日本人だと思うので、日本語でリアクションが出ると、周囲の子もつられて日本語になってしまいます。
でも、先生は子どもを英語嫌いにしないという務めもあるので、厳しくしすぎることもできず、目を瞑るしかない部分なのかもしれません。

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動画を見る時間が長かったこと
英語学童では、動画を見る時間がありました。
正直にいうと、わたしは英語学童で動画を見る時間は不要だと感じました。
なぜなら、動画は家でも見ることができるからです。
動画の内容は、その週のテーマだったSDGsについてだったので、学び要素はたしかにありました。

さらに、学校のように動画を見ながら先生がポイントを解説してくれるのかと思いきやそうではなく、動画視聴中は先生が席を外すことも。
よく子どもの幼稚園の預かり保育中に動画タイムがあり、その間に先生が事務仕事をしたり、教室の片づけをしたりしていました。
個人的には、幼稚園で動画タイムがあるのは全然気にならなかったんです。
しかし、英語学童は高いお金を払っているので…(笑)
動画時間は短縮してほしいな~と思ったのが、正直な感想です。
先生の英語力に疑問を感じたこと
あくまでわたしが訪問した英語学童での話ですが、日本人の先生(日英バイリンガル)が英語で積極的に話している場面がまったくみられませんでした。
「You're welcome.」とか「Are you okay?」という簡単なやりとりはみられましたが、英語コミュニケーションとは程遠い印象がありました。
英語学童で働いている日本人の先生なら、英語もペラペラなのだろうと想像して、親御さんはお子さんを入会させると思います。
安い月謝ではありませんから、それ相応の英語力を期待しているはずです。
しかし、実際に見学してみると、日本人の先生の英語力が乏しい印象を受けました。

日本人講師は必ずしも英語が上手な人を雇っているわけではなさそう
少しだけ余談になりますが…
わが家で利用した英語学童の系列に、プリスクールがあります。
実はそこのプリスクールで、子どもの同級生のお母さんがパートをしていて、話を聞いたことがあったんです。
すると、先生の採用について驚きの事実がわかりました。
- 英語を話せなくても採用される
- 定型文リストがあり、それさえ言えれば保育はできる
- 子どもと英語で話す必要はない(日本語要員でいい)
- ネイティブの先生は1日ずっといるわけではない
外部からは、いかにもネイティブ講師が担任について英語漬けの生活を送っているように見えますが、実際には多くの日本人保育士が対応していたそうです。
ネイティブの先生は数が少ないので、1日の中でいろんなクラスを回って、各クラスで短時間のアクティビティをしているとのこと。

その話を聞いて、数年後に経験した今回の英語学童。
やっぱり、英語力において信頼できる人ばかりが採用されているわけではなさそうだ、ということが分かってきました。
この点は、英語学童よりもインターのほうが確実なバイリンガル教育になるだろうと思います。
もちろん、これはわが家で利用した英語学童の話です。
英語学童すべてがこのような実態ではないはずなので、気になる施設があればぜひ見学をして、親御さんの目でしっかり見てみてくださいね。
英語学童に違和感を感じた理由
わが家で英語学童を利用した際、最初の体験レッスンのときからなんとなく違和感を感じていました。
はじめは、子どもたちがすでにバイリンガルだったため、英語学童で行う取り組みやアクティビティが物足りないのだろうと自己解決していました。
しかし、なんだかその違和感やモヤモヤが気になって、あれこれ原因を探ってみることにしました。
そして、行き着いたのが「生活言語としての英語が感じられなかったこと」でした。
確かにオールイングリッシュで、先生は日本語が伝わらないふりをしてくれるほど、英語環境を徹底してくれていました。
しかし、英語学童で聞こえてくる英語はどこか不自然で、英語で生活をしている状態とはかけ離れていました。
英語学童では「放課後を英語で過ごそう」と謳っていたものの、実際にお邪魔してみると、英語で過ごしているというより「英語を学びに来ている」という雰囲気を感じました。
わが家では家庭生活が英語であるため、余計に「生活言語としての英語」と「お教室での英語」の違いを顕著に感じたのかもしれません。

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効果のある英語学童の選び方
英語学童を選ぶ際「わが家だったらここを見る!」と思った点をまとめてみたいと思います。
インターナショナルスクールは、何度か体験や面談をしたり、そのスクールの教育方針や卒業後の進路などをふまえて決めると思います。
しかし、英語学童はあくまでフリータイムを英語で過ごすという方式なので、英語学童で「これだけの英語力がつく」「〇〇の△級を目指す」という目標は掲げられないことがあります。
そのため、選ぶ基準も結局のところ「子どもが楽しく通えるか」というふわっとしたものになりがちで、難しいなと感じました。
その中でも、今回英語学童を体験してみて、チェックして良かったと思った項目をまとめました。
アクティビティ内容を一通りチェックする
英語学童を選ぶ際には、その施設で行われるアクティビティ内容を一通りチェックすることをおすすめします。
一番手っ取り早いのは、実際に子どもが体験できる時間に訪問し、親御さんも実際の取り組みを見学すること。

英語学童にはさまざまな種類がありますので、オールイングリッシュではない場合や、幼児英語レベルのアクティビティしかない場合もあります。
子どもの英語力に合ったアクティビティやカリキュラムになっているか、難しすぎて居心地が悪かったり、簡単すぎて退屈だったりしないか、実際に訪問してみきわめることが大切です。
バイリンガル講師の在籍状況をチェックする
英語学童を選ぶ際は、在籍している講師やスタッフの英語力もチェックしたいところです。
中には、英語が話せないアシスタント要員の先生がいたり、生徒と日本語で話す先生がいたりします。
日本語がOKかどうかは学童によるので、ルールもチェックしておきましょう!
実際に英語学童を経験してみて思ったのは、在籍しているすべての人が英語を話せるわけではないということ。
英語が話せる人を採用するのは難しいことではないと思いましたが、案外日本語しか話せない人も保育にかかわっていることがあります。
子どもは賢いですから、日本語が通じる先生がいればその人と積極的にコミュニケーションをとろうとするでしょう。
また、子ども本人は英語に興味がなくても、親御さんの意向で英語学童に通っている子どももいます。
その場合は特に英語を避けて、日本語が通じる先生に話しかけることが多くなるでしょう。

英語初心者キッズのためにも、ある程度の日本語フォローが必要な場面があると思いますが、ありすぎると日本語に逃げることができてしまうので、難しいところですね。
わが家の基準としては日本語は一切なしでもOKなぐらいなので、ご家庭によってよい塩梅を模索してみてください。
子どもたちのアウトプット状況をチェックする
英語学童では、子どもたちがどれくらい英語をアウトプットしているかもチェックしておきましょう。
あまりに英語アウトプットがない学童は、満足な英語環境が得られていないか、初心者が集まったクラスである可能性があります。
英語環境を徹底したい親御さん、英語力の向上を期待している親御さんにとっては、物足りない環境になるかもしれません。
先生がコミュニケーションとして適切な量の英語を話し、子どもがそれを聞ける環境が整っていること、そして子どもからも英語のアウトプットがあるという状態を確認することが大切です。
子どもたちが英語をペラペラ話しているという"レベル"ではなく、意欲的にアウトプットしやすい環境であるかをチェックしましょう
まとめ
わが家で英語学童を利用した際のレビューをまとめてみました。
低評価ポイントもあるため、その英語学童の営業を妨げないためにも具体的な言及は避けましたが、同様の英語学童は巷に多くあります。
英語の習いごとの一種としては効果があると思いますし、子どもが英語コミュニケーションやアクティビティを楽しめるのが一番。
しかし、英語力の飛躍的な向上を期待すると、物足りない結果になる可能性があります。
もしお子さんがまだ乳幼児で、いずれ英語学童の利用を考えている場合には、今からおうち英語で英語環境に慣れておくことをおすすめします。
おうち英語っ子にとっては、最適なアウトプットの場になると思いますよ。
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