おうちで英語に触れる取り組み、おうち英語。
小学校3年生から英語の授業が始まっていることなどから、最近では幼少期のうちに英語に慣れ親しんでもらおう!と意欲的な親御さんが増えていますね。
当ブログの読者の方は、ほとんどがおうち英語に興味のある親御さんであるかと思いますが、お子さんと【難民】について話をしたことってありますか?
確かに【難民】って、テーマがまず重いですし、専門知識がないとなかなか話題にもしにくいトピックですよね。
でも、おうち英語で異文化を理解したり、将来に向けてグローバルな考え方を身につけたい!
というご家庭では、ぜひ取り入れてみてほしいテーマの1つです。
難民問題は、遠く離れたアフリカなどの国で起こっているものだと思われがちですが、日本も少なからず難民を受け入れている国。
今後ますます受け入れ体制を整えていく必要があり、わたしたちにとっても非常に関係の深いトピックなんですよ。
そんな【難民】について絵本で学べるコンテンツが、イギリスの教材メーカーTwinklから登場!
しかも、6月20日のWorld Refugee Day(世界難民の日)限定で、無料公開されることが決定しました。
画像:Twinkl公式サイトより引用
1冊は長編作品、もう1冊は子どもと一緒に読みやすい絵本になっています。
難民という難しいイメージを覆す親しみやすいコンテンツなので、ぜひおうち英語ファミリーのみなさんにも取り入れてみてほしいと思います。
今日はそんなコンテンツをご紹介するとともに、難民についても分かりやすくまとめてみました。
Contents
【World Refugee Day】って何?
World Refugee Day、いわゆる【世界難民の日】は、毎年6月20日に制定された日のこと。
もともとは「アフリカ難民の日」だったそうですが、改称して「世界難民の日」になりました。
難民といえばアフリカに多いイメージでしたが、今では世界的に深刻化しています
毎年、世界難民の日である6月20日には、難民に関するイベントが行われています。
世界的に、そして難民に対する意識や関心の低い日本においても、知識や情報を広めよう!という日なのですね。
【世界難民の日】に行われたイベント
- 2011年:東京スカイツリーが国連カラーのブルーにライトアップ
- 2012年:難民支援学生団体による、難民ファッションショー
- その他、各地で講演会や勉強会の開催
難民とは、
人種、宗教、国籍、政治的意見または特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた人々
と定義されています。
中でも、難民の3分の1はアフリカ出身といわれており、いまだ紛争が続いている地域や、飢饉など人道危機に見舞われている地域がたくさんあります。
おうち英語で英語に触れている子どもは、これから日本語の何倍・何十倍という情報を獲得することができるでしょう。
その中で、難民という世界的問題について知識を持っておくことは必須です。
難民についての基礎知識を知っておこう
難民:紛争や迫害を避けるべく、祖国を離れ安全な地域に逃げ込んで暮らしている人たち。
わたしたちも学生時代に、教科書で習ったことがありますね。
では、それ以上の説明を子どもにしてあげることができるでしょうか?
この記事の中でも大切な部分である、難民についての基礎知識をまとめてみました。
難民はどこの国からやって来る?
難民は、2021年時点の統計で8,930万人にものぼっていました。
そして今は、ロシア・ウクライナ内戦が続いている影響もあり、2022年には1億人を突破してしまいました。
では、アフリカ以外にどんな国から難民が出ているか、ご存知でしょうか?
実は意外な国も含まれているんですよ。
ベネズエラ:460万人
カリブ海のリゾート地として人気だったベネズエラからも、今では毎年多くの難民が出ています。
理由は、政治的な問題で社会的秩序が維持できなくなり、暴力が横行。
食糧もなければ、医者もいない。薬さえもなくなってしまいました。
もうベネズエラで生きていく術がなく、飢えを待つしかない状況に陥っているのです。
ベネズエラからの難民の多くは、おとなりのコロンビアへ逃げ込む人が多いそう。
シリア:680万人
2011年に勃発したシリア内戦をきっかけに、まだ多くのシリア人が難民生活を送っています。
難民出身国の中でもダントツに多いのがシリアで、難民として登録されていない「国内避難民」も多く残っていることから、今世紀最悪の人道危機といわれているのです。
(「国内避難民」については、こちらで後述しています)
シリア内戦とは…
2011年に中東・北アフリカで起きた民主化運動がきっかけで、シリア内で反政府デモが発生。これをアサド政権が弾圧したことで、内戦に発展します。
さらに世界各国がアサド政権に対し、民衆への暴力的弾圧をやめるよう求め、資産の凍結や取引の停止を行いました。
それにより、シリアには物資が届かなくなり、物価は高騰。人々の生活は困窮化を極めました。
アフガニスタン:270万人
難民全体の10%を占めるのが、アフガニスタン出身者です。
中東・中央アジアに位置するアフガニスタンは、周囲を6つの国に囲まれた多民族国家。
さまざまな国の文化が融合した国でもあり、言語は30種類以上にも!
多数の文化が共存するというのは、日本からすれば新鮮でうらやましいと思うこともあるかもしれませんが、それが原因で昔から争いの多い国でもあったんです。
アフガニスタンといえば、成人識字率も低く、度重なる紛争によって学びの機会を奪われてきたことでも知られていますね
南スーダン(240万人)
アフリカの中でも一番難民を出している国が、南スーダン。
2011年にスーダン共和国から独立したばかりですが、イスラム教の多いスーダンと、キリスト教の多い南スーダンでの対立は続き、多くの紛争が勃発しています。
ミャンマー(120万人)
東南アジアで一番多くの難民を出しているのが、ミャンマーです。
ミャンマー出身の難民の多くは「ロヒンギャ」と呼ばれ、ミャンマー西部に住むイスラム少数民族。
なんとロヒンギャは、ミャンマーに住んでいるにもかかわらず、国民として登録されていません。
2017年、ロヒンギャがミャンマーの警察を攻撃したことで、ミャンマー軍が徹底的な反撃に出ます。
その結果、ロヒンギャの住む村全体に火がつけられ、大量虐殺が行われました。
それ以降、ロヒンギャは迫害を逃れるためにバングラデシュへ避難していますが、そこでも十分な支援を受けられていないのだそう。
バングラデシュは、世界で一番人口密度の高い国といわれており、これ以上難民を受け入れることができないのです
難民の受け入れ先はどこの国が多い?
世界各国には、そんな難民たちを受け入れている国もたくさんあります。
しかし、単に裕福だから難民を受け入れられるとか、それだけの余裕があるというわけでもなかったのです。
各国の事情とともに、難民の受け入れ状況を見ていきましょう。
トルコ(370万人)
トルコは、世界で一番多くの難民を受け入れている国として知られています。
2011年のシリア内戦勃発直後から、多くのシリア難民を受け入れていますが、決して裕福な暮らしができるというわけではありません。
難民たちは労働環境が整わない中、服飾等の仕事をしながらなんとか食いつないでいる状況。
しかし、現地トルコ人からは「難民は支援を受けて良い暮らしをしている」「シリア人とアフガニスタン人のせいで、トルコの人たちは貧困に陥っている。バナナも食べられないのだ」と訴えられているのが現状なのです。
2019年には、とうとうトルコ政府によって、100万人のシリア難民を自国に送還することが発表されました。
パキスタン(140万人)
アフガニスタンからの難民を多く受け入れているのが、パキスタンです。
しかし難民たちの労働環境は整っておらず、難民キャンプのインフラも整備されていないため、とても厳しい生活を余儀なくされています。
ウガンダ(120万人)
アフリカ内で多くの難民を受け入れているのがウガンダで、主に南スーダンからの難民がウガンダへ流れ込んでいます。
が、難民キャンプでの生活は困窮しており、子どもたちは学ぶ機会すら持つことができていません。
情報元:https://www.worldvision.jp/
難民キャンプはどこにある?
難民キャンプは、難民が発生している国の近隣国に設置されています。
上でご紹介した難民受け入れ国を中心に、コロンビアやドイツにもあるのです。
テントを張ったり、木や竹を使って簡易的な滞在場所が作られて、難民たちはそこで生活しています。
住む場所だけでなく食糧や水、医薬品や生活用品を提供していますが、ゆとりある暮らしができているわけではありません。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によると、難民キャンプで起こっている問題は大きく分けると5つ。
- 食糧問題
- 衛生問題
- 医療問題
- 教育問題
- 女性問題
UNHCRという、難民救済のために設立された組織には、かつて『マツコ&有吉の怒り新党』でアシスタントを務めていた、元TBSアナウンサーの青山愛さんも所属しているんですよ。
難民よりも支援が届きにくい【国内避難民】もいる
難民は、祖国を出て別の国に避難し、生活を送っている人たちのこと。
一方で、難民には登録されていない【国内避難民】というカテゴリもあります。
国内避難民とは、国境を超えず自国に残り続けている人たちのこと。
生活は困窮していますが、さまざまな事情で祖国を出られなかったり、国内のより安全な地域へ逃げたりするケースですね。
難民と認められていないので、より保護されにくく、支援も行き届かないことが多いのです
その国に留まり続けていることで、その国の法律に服さなければならないのですね。
難民についておうちで語り合ってみよう
おうち英語で異文化に触れているならば、これを機に難民についての話題も取り上げてみませんか?
確かに、難民の話題を家庭で出すのはハードルが高い!とってもよく分かります。
ですが、今年の【世界難民の日】に、あのイギリス発祥教材メーカー・Twinklから難民をテーマにした絵本が2冊、無料公開されることになりました。
Twinklで無料公開①【The Long Way Here】
画像:Twinkl公式サイトより引用
難民としてとある国にやってきた女の子・Mariyaと、宝物のぬいぐるみ・Teddiの物語。
難民の物語というと難しそうですが、おうち英語でも取り入れやすい作品になっています。
お話のポイントを、本の読み方とともに見ていきましょう。
Teddi目線で書かれていて読みやすい
難民・Mariyaが祖国を離れて、異国の地の学校にやってくるというお話なのですが、物語がTeddi目線で書かれているんです。
しばらくはTeddiをぎゅっと抱きしめて離さなかったMariyaですが、少しずつ友達ができると、Teddiを庭に置いて友達と遊ぶように。
Teddiは、同じく荷物と一緒に置かれていた他の子どものぬいぐるみやおもちゃ達と出会い、みんなそれぞれ難民だということを知ります。
「君たちはどうやってここへ来たの?」
「僕たちは長いこと歩いてきたんだ」
「僕たちは漂流して…」
それぞれ、辛く大変な思いをして国境を越えてきていました。
【難民】に焦点を当てていないのでショックが和らぐ
【The Long Way Here】は、難民の物語であるものの、難民が受けてきた差別や飢饉にはそこまで焦点を当てていないので、初めて難民について話題にするときにはとてもちょうどいい温度を感じました。
あくまで"難民として違う国の学校にやってきた女の子"という、日常生活を切り取ったようなストーリーなので、親御さんもお子さんも【難民】というトピックにスッと入れる入口になっています。
難民に対する意識がまだまだ低い日本人でも、「やんわりした知識からでも、少しずつ学んでみたいな」と思える絵本だと感じました。
Twinklで無料公開②【Somewhere Called Home】
画像:Twinkl公式サイトより引用
1つ前にご紹介した【The Long Way Here】より難易度が上がるこちらの作品は、200ページ弱ある長編作品。
挿絵も少ないので、英語を読むのが得意という親御さんが、読み聞かせをしてあげるのにピッタリです。
が、こちらは難民たちが過ごす長い長い歳月、つらく苦しい時間がタイムリーに、ゆっくりと描かれているので、大人が読んでもなかなかの刺激。
11歳の女の子・Alinaとその家族が、ボロボロのボートに乗って異国に渡るお話なのですが、11歳という年齢設定が絶妙でした。
何も分からないわけではなく、状況を見てある程度理解することができる賢さがあって、だからこそ両親やまわりの大人を困らせないよう、泣きもせず弱音も吐かず、ただただ耐え続ける…
子どもを持つ親としては、いたたまれないシーンがいくつもありました。
現地の言葉があまりわからないながらも、「頭のいい人やお金のある人だけが大事にされ、貧乏な人は助けてもらえない」
そんな現実を目の当たりにしながら、懸命に生きようとする姿は、想像を絶するものでした。
難民のリアルな世界を知るには、こちらの本のほうが深く学べます
幼児への読み聞かせという意味では難しすぎるので、小学生以降…できれば社会の授業で少し世界史に触れている、中学年~高学年くらいがベストかもしれません。
わが家の子どもたちもまだ小2と年長なので、こちらの本はまだレベルが高いかなという印象を受けました。
が、ebookなのでデータを大切に保管しておき、読めるときが来たら必ず子どもたちに紹介しようと思います。
Twinklにはおうち英語教材が多数!
今回ご紹介した2つのe-booksは、6月20日の【世界難民の日】に無料公開されます。
そして、イギリスの教材メーカーTwinklでは、このほかにもおうち英語にピッタリ!な英語教材が豊富に用意されているんです。
英語がまったく聞き取れない!話せない!それでもまったく問題ありません。
Twinklでは、英語の知識があることを前提としない教材がたくさん展開されています。
わが家でおすすめの教材を、いくつかピックアップしてみますね。
Emotion Bingo Cards
まずは、家族で英語ビンゴに挑戦してみませんか?
英語が発音できなくても、読めなくても大丈夫です。
このビンゴはEmotion Bingoといって、イラストで表現されているEmotion(感情)で遊ぶだけ。
ローテーションで出題者を決め、scared(ビクビク)やworried(心配そう)、surprised(驚き)など、いろんな顔をしてみてください。
その感情に当てはまるイラストを消していって、ビンゴを目指しましょう!
表情を実際に作りながら遊んでみると、あっという間にそのEmotionの名前も覚えてしまいますよ。
はらぺこあおむしぬり絵
Twinklには、Peppa PigやNumberblocks、はらぺこあおむしなどの人気キャラクターとコラボした教材も豊富。
わが家で3歳のムスメがはじめて挑戦してみた教材は、こちらの色塗り。
もちろん、好きな色で好きなように塗るのも良いのですが、実は色が規則性ある並びになっているんです。
赤、緑、赤、緑…と続いているから、次は何色になるかな?
とパターンを考えながら、じっくりぬり絵を楽しんでみませんか?
親子で考え、喜びをシェアしながら楽しめるアクティビティになっていますよ。
CVC Word Cards
英語を学んでいくのに必要な、CVC単語。
C(子音)+ V(母音)+ C(子音)の組み合わせでできた単語のことです。
これらのCVC単語は、100%フォニックスに準じた読み方をするので、覚えるのがとにかくラク!
フォニックスを習得したら、次にCVC単語を読む練習をしてみると、読み書きが進んでいきますよ
Twinklでは、家庭でなかなか取り入れるのが難しいフォニックスやCVC単語も、カードゲームで楽しく学べるようになっています。
わが家の子どもたちも、Twinklの教材で読み書きをサクサク進めることができました。
まとめ:6/20はTwinklウェブサイトに集合!
難民をテーマにした絵本が無料公開される6月20日は、Twinklのウェブサイトに集合!
当日限定で読める2冊のebookを含む、多くの英語教材を覗いてみてください。
世界中の先生や親御さんが活用する、イギリスの教材メーカーが提供するコンテンツで、おうち英語をより充実させましょう!
また、Twinklでは日本に逃げてきた難民の子どもたちに対する、学習支援教材も提供しています。
必要としている子どもたちや家族のみなさんに、1つでも多くの教材が広まるよう、拡散のご協力をお願いいたします。
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